【2022年版】金沢・加賀のおすすめ紅葉スポット

かつては加賀藩の城下町として栄えた「古都金沢」を有する石川県。長い歴史の中で育まれてきた歴史的建造物や文化が今も息づいています。金沢・加賀には、歴史遺産と紅葉の競演や自然の造形美を愛でることのできる紅葉スポットが数多くあります。中でも指折りの紅葉スポット7選と見頃を紹介します。
※新型コロナウィルス感染拡大防止のため、営業時間の変更や休業の場合があります。お出かけの際は事前にご確認ください。
<金沢・加賀のおすすめ紅葉スポット>
金沢エリア
1兼六園
大名庭園で楽しむ紅葉

石川県きっての紅葉スポット。加賀歴代藩主によって作庭された広大な日本庭園は、例年11月頃になると赤や黄色に色づいた1,000本以上の木々によって華麗に彩られます。特に、庭園の出入り口の1つ「小立野口(こだつのぐち)」付近にある築山「山崎山」は、紅葉したカエデやブナ、トチノキが山肌を彩り、秋の風情たっぷり。山腹には白川御影石で作られた五重の塔もあり、紅葉を愛でつつ散策が楽しめます。
【色づき始め】例年11月上旬頃
【見頃】例年11月中旬~下旬頃
【紅葉の種類】カエデ、ブナ、トチノキ他

- 兼六園
-
http://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kenrokuen
石川県金沢市兼六町1 MAP
JR金沢駅から北鉄バス城下まち金沢周遊バス「右回りルート」乗車約15分、「兼六園下・金沢城」下車徒歩約2分
7:00~18:00、10月16日~2月末日は8:00~17:00
無休
310円、小人(6~17歳)100円
076-234-3800(金沢城・兼六園管理事務所)
有料
2アメリカ楓(ふう)通り
まるで映画のワンシーン、秋の訪れを告げる並木道

金沢に秋の訪れを告げる名所として人気なのが市内の中心にある旧県庁、「石川県政記念しいのき迎賓館」に面した並木通りです。通りの全長は約250m。1本道にずらりと並んだ43本のアメリカ楓(モミジバフウ)が9月後半から徐々に色づき、緑、赤、オレンジが混在した美しいグラデーションとなって訪れる人々の目を楽しませてくれます。紅葉が最も見頃となる11月中旬から下旬頃にかけては木々の彩りが一層鮮やかに。地面にも落ち葉が積もって、まるで映画のワンシーンのような景観が見られます。通りの左右にある公園で、ベンチに座ってゆっくりと紅葉鑑賞するのもおすすめ。また、中心街「香林坊」と「兼六園」「金沢21世紀美術館」を結ぶ場所に並木道があるので、観光がてら立ち寄ることもできます。
【見頃】例年11月中旬~12月上旬頃
【紅葉の種類】モミジバフウ
- アメリカ楓通り
-
石川県金沢市広坂2付近 MAP
JR金沢駅東口から北鉄バス「兼六園シャトル」乗車約13分、「広坂・21世紀美術館(しいのき迎賓館前)下車すぐ
076-225-1758(石川県土木部都市計画課)
3東香山 大乘寺(とうこうざん だいじょうじ)
朝の静けさの中、寺の山門を彩る紅葉に癒される

金沢の中心街から車で約20分。前田利家が眠る野田山の近くにある曹洞宗の古刹です。境内には幾本ものモミジが植えられており、特に県指定文化財でもある「山門」付近に集中しています。江戸時代に建てられたどっしりとした山門と鮮やかなモミジのコントラストは趣がたっぷり。見頃は11月下旬頃です。人けの少ない早朝なら、紅葉を見ながらゆったりと参拝できておすすめです。また、毎朝4時15分~9時には坐禅堂が開放され、誰でも自由に座禅体験が可能です。静謐(せいひつ)な雰囲気の中で修行僧と一緒に座禅をし、静けさと自然美を感じながら心と体のバランスを整えリフレッシュできます。
【色づき始め】例年11月上旬
【見頃】例年11月下旬
【紅葉の種類】モミジ
- 東香山 大乘寺
-
http://www.daijoji.or.jp/
石川県金沢市長坂町ル-10 MAP
JR金沢駅東口から北鉄バス「平和町」下車徒歩約15分、「平和町」バス停からタクシーで約5分
9:00~15:00
無料
076-241-2680
無料
小松エリア
4荒俣峡
川面に映る紅葉も風情たっぷり。錦絵さながらの渓谷美

小松市の山間部を流れる大杉谷川の中流、最も谷間の狭った所に位置する景勝地。普段はひっそりとした渓谷ながら、紅葉シーズンには多くの観光客でにぎわいます。例年11月中旬頃になると川面から山頂までカエデやケヤキが黄色やオレンジ色に変わり、まるで錦絵を思わせる見事な景観が広がります。渓谷沿いには400mほどの遊歩道が整備されていて、ゆっくり散歩しながら紅葉を楽しめるのもうれしいポイントです。遊歩道の起点のそばに架かる「保名橋(やすなばし)」は、紅葉と渓谷を一度に望める絶好のビューポイント。川に張り出した木々や川沿いの山肌が色づき、蛇行した流れや奇岩などがつくりだす渓谷美を心行くまで堪能できます。
【色づき始め】例年11月中旬
【見頃】例年11月中旬〜11月下旬
【紅葉の種類】カエデ、ナラ、クリ、ケヤキ、クヌギ、モミジ他
- 荒俣峡
-
https://www.hot-ishikawa.jp/spot/4525
石川県小松市赤瀬町 MAP
JR小松駅から車で約25分
JR小松駅から小松バス大杉上町行き乗車約37分、「荒俣峡」下車徒歩約2分
0761-22-4111(代表)
無料
5那谷寺(なたでら)
ダイナミックな白い岩肌に映えるモミジが圧巻

自然と調和したダイナミックな紅葉を楽しみたいなら、加賀温泉駅から車で約15分、1,300年の歴史を持つ白山信仰の古刹へ。岩山を生かした景観美の中に重要文化財指定の建物が点在しており、その見どころの多さから「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」の1つ星を獲得しています。23haある広い境内には、不思議な形をした岩が並ぶ「奇岩遊仙境」を中心に、ヤマモミジやドウダンツツジなど15種1,000本が植えられており、11月中旬頃を迎えると赤や黄色に染まります。特に圧巻なのが、境内全体を一望できる展望台からの景色。奇岩遊仙境の白い岩肌に燃ゆるモミジの赤が映えて、幽玄的で生命力溢れる眺めに引き込まれます。
【色づき始め】11月上旬
【見頃】11月中旬〜11月下旬
【紅葉の種類】ヤマモミジ、ドウダンツツジ、イチョウ他
- 那谷寺(なたでら)
-
http://www.natadera.com/
石川県小松市那谷町ユ122 MAP
JR粟津駅より小松バス粟津A路線下り乗車約10分、「那谷寺」下車すぐ
9:15~16:00
大人(中学生以上)600円、小学生300円、幼児無料
0761-65-2111
無料
加賀(山中温泉・大聖寺)エリア
6鶴仙渓(かくせんけい)
紅葉散策を楽しんで川床でスイーツも

松尾芭蕉も愛したという山中温泉。温泉街に沿って流れる大聖寺(だいしょうじ)川の渓谷「鶴仙渓」も、11月中旬頃になると紅葉真っ盛り。モミジ・カエデ・イチョウなどの落葉樹が渓谷を赤や黄に染め上げます。上流のこおろぎ橋から黒谷橋まで、約1,300mの遊歩道が整備されていて、とりわけ、こおろぎ橋付近はモミジが多く見応え抜群。2019年10月には橋の架け替えも完了の予定。総ヒノキ造りの新しい橋と紅葉が織りなす美しい景色が楽しめます。
紅葉を愛でつつ、橋の近くにある加賀藩の武家書院造りの「無限庵」で古美術品を鑑賞したり、散策途中にあるあやとりはし近くの川床で秋景色とスイーツを堪能できます。黒谷橋のそばには松尾芭蕉を祀った「芭蕉堂」があるので、この地を旅した芭蕉に思いをはせてみてはいかがでしょう。
【色づき始め】例年11月上旬
【見頃】例年11月中旬〜11月下旬
【紅葉の種類】カエデ、モミジ、イチョウ他
- 鶴仙渓(かくせんけい)
-
https://www.hot-ishikawa.jp/spot/4918
石川県加賀市山中温泉東町1~こおろぎ町 MAP
JR加賀温泉駅から加賀温泉バス栢野行き乗車34分、「菊の湯前」下車徒歩約4分
0761-78-0330(山中温泉観光協会)
無し
7深田久弥 山の文化館
山岳愛好家の聖地がイチョウの黄葉に染まる

加賀温泉駅から車で10分ほどの距離にあるのが、登山家のバイブル的存在「日本百名山」の著者である山の文学者、深田久弥のミュージアム。1910年(明治43年)に建てられた絹織物工場を修築した館内には、彼の作品や遺稿などを中心に500点以上の資料を所蔵。常設展の他、企画展でも山の歴史や文化に触れられるスポットとなっています。館内を巡り知的好奇心を満たした後は庭へ。推定樹齢650年以上の老木を含むイチョウ3本とモミジが10月中旬にもなると少しずつ色づき始め、秋の訪れを告げてくれます。紅葉がピークとなる11月中頃から20日過ぎまでは、イチョウの落葉が敷き詰められ、黄金一色の秋らしい風景は趣たっぷり。秋の加賀に訪れたら、ぜひ立ち寄りたいスポットの1つです。
【色づき始め】例年10月中旬
【見頃】例年11月中旬〜11月下旬
【紅葉の種類】イチョウ、モミジ
- 深田久弥 山の文化館
-
http://www2.kagacable.ne.jp/~yamabun/
石川県加賀市大聖寺番場町18-2 MAP
JR大聖寺駅から徒歩約16分
9:00~17:00(16:30最終入館)
火曜(祝日の場合は開館)、12月30日~1月1日
一般350円、高校生以下無料、高齢者(75才以上)170円
0761-72-3313
無料