中軽井沢エリアの個性派カフェ6選

コーヒーに情熱をかけるカフェ、紅茶やスイーツにこだわるカフェなど、個性派のお店が集まる軽井沢。本物志向の客層が多く、実力派カフェの激戦区とも言えます。その中でも注目すべき6軒をご紹介します。
1丸山珈琲 ハルニレテラス店

カフェやコーヒー専門店が多く、水がおいしい土地ゆえか、ハイレベルなコーヒー文化が育まれてきた軽井沢。数多くのコーヒー好きが集まる中でも周囲に一目置かれ、この世界をリードしてきたのが「丸山珈琲」です。
軽井沢本店をはじめ現在、全国で11店舗を数えますが、星野エリアに2009年にオープンしたのが、このハルニレテラス店。広い店舗はブックストアにもなっています。
コーヒーをいただきながら、読書する楽しみを森を感じる店内で味わえます。情報感度の高い客層を意識し、建築関係やアート関係など他の書店で扱わないような本から、暮らし関係や料理の本、観光ガイドブックまでさまざまな本が並びます。
テイクアウトにもラテアートを入れる心意気

ハルニレテラス店限定の「ハルニレテラスブレンド」は、コーヒーの香ばしさとオレンジのような爽やかさを併せ持つ味わい。ミルクを入れても香ばしさを失いません。また、深煎りの「丸山珈琲ブレンド」は、シンプルな名前ながら、チョコレート風味の豊かなコクが好評を得ています。
フードメニューは、サンドイッチやスコーンのほか、コーヒー豆を使用して作ったクグロフなどもあり、どれにしようかと目移りしそうです。
店内ではハートやチューリップなどのラテアートが描かれたカプチーノをいただけますが、驚くことにテイクアウトのカプチーノにもラテアートがされています。フタをしたら見ることがないものに、一つひとつ絵を描く心意気。熱狂ファンが多いのもうなずけます。

- 丸山珈琲 ハルニレテラス店
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http://www.hoshino-area.jp/archives/area/maruyamacoffee
長野県北佐久郡軽井沢町星野ハルニレテラス内 MAP
軽井沢駅より車で15分
8:00~20:00(季節によって変動あり)
無休(臨時休業あり)
0267-31-0553
無料(星野エリア内にあり)※特定日は有料
予約:不可
2Coffee House Shaker(コーヒー・ハウス・シェイカー)

軽井沢の良さが集約されたような隠れ家カフェ。いわゆる観光客向けではない、シンプルでナチュラルな軽井沢の魅力を楽しめます。
アーリーアメリカンスタイルの建物の中には、18、19世紀にアメリカで流行したシックなシェーカー家具が置かれ、居心地のいい空間を演出しています。
「東京にはない、軽井沢にしかないお店を作りたくて」と、話すオーナーの趣味はフライフィッシング。店内にはオシャレなウェアやタックルも飾られています。
コーヒーへのこだわりも人一倍強く、注文があってから豆を挽き、熱伝導のいい銅のポットを用いて、1杯1杯ハンドドリップで淹れていきます。豆も古くからの繋がりで「丸山珈琲」に特注したオリジナルブレンド。一番の特等席というカウンターでいただきます。
ハンバーガーの信州らしさあふれる味噌ソースが絶妙

今、オーナーが力を入れているのがハンバーガー類。これが驚くほどおいしく、肉感を強調するため、あえて赤身のオージビーフをパテに使用し、軽井沢の超人気ベーカリー「ハルタ」の特注バンズで挟んでいます。
野菜は主に軽井沢産を使い、信州らしさを出すために味噌ソースを自作。このソースが絶妙の美味しさで、ここにしかないジューシーな味わいを生み出しています。
また、オープン当初から人気の手作りスコーンは毎朝5セットしか焼かないというレアメニュー。このスコーン目当ての人も多く、朝だけで売り切れることも。
一つひとつの料理や飲み物を、オーナー自らが丁寧に作ってくれる姿が印象的な、大切な人と行きたい素敵なカフェです。

- Coffee House Shaker(コーヒー・ハウス・シェイカー)
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https://ja-jp.facebook.com/coffeehouse.shaker/
長野県北佐久郡軽井沢町長倉3460-16 MAP
中軽井沢駅から徒歩約10分
10:00~18:00(冬季は11:00~)、毎週月曜は10:00~17:00、18:00~23:00
水曜日
0267-45-8573
無料
予約:空いている時期は予約可能
3Ray coffee house(レイ・コーヒー・ハウス)

大きな窓から望む軽井沢の四季。庭に集まる野鳥やリスを観察しながら、ゆっくりコーヒーをいただける自然派カフェです。
庭の巣箱はヤマガラとシジュウカラが子育てをし、餌台にはアオゲラ、カケス、コガラなどの野鳥、そしてリスもやってきます。
オーナーが目指したのはおいしいコーヒーはもちろん、大人一人でもゆっくり寛げるお店。読書や景色を見ながら、コーヒーを楽しめる場所です。そのため、庭に向けて座れるカウンターを作り、一人の世界に浸れるようになっています。
ちなみに、カウンターの一番右奥は野鳥の餌台が近いため、常連客を中心に人気の席となっています。
1杯のコーヒーに10分近く時間をかける

オーナーは昔から大のコーヒー好き。ある日、運命的なおいしさのコーヒーに出会い、衝撃を受けます。それが東京・世田谷の「堀口珈琲」でした。そして仕事を退職して「堀口珈琲」で1年間学び、2008年にこのお店をオープンします。
豆はすべて「堀口珈琲」からの仕入れ。コーヒーの旬や農園の特性を知り、豆の性質を把握しながら、挽き具合やドリップの仕方を変えています。
淹れ方でこだわるのは、粉を絶対に暴れさせないこと。お湯を一気に注ぐのでなく、香りが空中に逃げないようにゆっくり淹れる。そのため、1杯のコーヒーに10分近く時間をかけます。
スイーツは自家製のアップルパイとガトーショコラの2種類のみ。甘さ控えめなお菓子が、コーヒーの個性を際立たせています。

- Ray coffee house レイ・コーヒー・ハウス
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http://raycoffeehouse.s2.weblife.me/
長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉2141-431 MAP
中軽井沢駅から徒歩17分
11:00~17:00
木曜日(冬季は木・金曜日、1~2月は冬季休業)
0267-31-5031
無料
予約:可
4離山房(りざんぼう)

ビートルズのジョン・レノンが愛した軽井沢。1977年から79年の夏に家族と一緒に訪れたカフェです。当時、泊まっていた「万平ホテル」から自転車で、1時間くらいかけて通い、ブレンドコーヒーやオリジナルの「特製ブルーベリージュース」を好んで飲んでいました。今でも当時の面影は残されており、彼が座った、森が見えるテラスの一番奥の席に座り、実際に彼が見ていた風景を追体験できます。
「離山房」は、ジョン・レノンファンの間ではかなり有名な場所で、世界各国からこのカフェを訪れます。
ホームメイドケーキが好評

人気があるのは40年以上変わらないレシピで作り続ける「特製ブルーベリージュース」。そして、ホームメイドケーキは、ガトーショコラやレモンケーキ、ベイクドチーズケーキなど約10種類の中から日替わりで登場します。
「離山房ブレンド」は酸味があって苦味が少なく、さわやかなコクが味わえます。
また、当時ジョン・レノンや文豪が好んだ「ミノリヤ」のアイスクリーム「ロイヤルスウィートバニラ」も人気です。

- 離山房 りざんぼう
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http://www.rizanbou.jp/rizanbou.html
長野県北佐久郡軽井沢町長倉820-96 MAP
中軽井沢駅から徒歩約25分
10:00~17:00(8月は9:00~17:00)
水曜日(臨時休業あり、12~3月は冬季休業)
0267-46-0184
無料
予約:不可
5長倉カフェ

ロイヤルプリンス通りにある隠れ家カフェ。「本当においしいお菓子」を目指して素材に妥協することなく、添加物を使わず、厳選した材料のみで作るケーキが好評。
たとえば、スペインのマルコナ種のアーモンド、マダガスカルの最高級バニラビーンズなど、世界で一流と言われる最高の素材ばかりを使用しています。
濃厚なお菓子に合うハーブティーは3種類。「ハイビスカスとローズヒップ」はローズヒップの酸味が濃厚なケーキにピッタリで、飾りのバラの花がワンポイントになっています。
また、注文が入ってから一つずつ淹れるハンドドリップコーヒーもケーキとの相性が抜群。濃い目が好みという店主の趣向もあり、通常の3倍は豆を使用しているのだそうです。
看板メニュー「シャンパンのケーキ」の濃厚な香り

「シャンパンのケーキ」が看板メニュー。シャンパンが入ったババロアを、しっかり焼いたビスキュイの生地で巻き、外側をフランスのホワイトチョコレートと生クリームで包みました。
生地だけではなく、クリームにもシャンパンが入っているので、シャンパンの濃厚な香りが口いっぱいに広がります。
ケーキ単品にしてはかなり高価ですが、シャンパンは「モエ・エ・シャンドン・ブリュット」を使っているので納得の価格。また、「ピンクのシャンパンのムース」にはロゼを使用しているそうで、まさに大人の味わいです。なお、このカフェは土日祝日のみの営業になります。

- 長倉カフェ
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http://karuizawa-nagakuracafe.server-shared.com/
長野県北佐久郡軽井沢町長倉上ノ原 ロイヤルプリンス通り MAP
中軽井沢駅から徒歩約15分
12:00~17:30L.O(ケーキがなくなり次第閉店の場合あり)
不定休(土日祝のみ営業、12月から3月末ごろまで冬季休業)
0267-46-0840
無料
予約:不可
6ティーサロン「軽井沢の芽衣(めい)」

南軽井沢の森にある自然豊かなティーサロン。オーナーでもあるファンタジー作家、早坂真紀さんの著書名がそのまま店名となり、建物は自身の好きな「赤毛のアン」をイメージして造られました。
「紅茶のコニャック」とも呼ばれる「プリンス・オブ・ウェールズ」をはじめ、アッサムとセイロンをブレンドした「クイーン・アン」、ミルクと相性抜群の「アールグレイ」など、紅茶だけで常時15~16種類を揃えます。
紅茶はすべてポットサービスで、紅茶が濃くなると差し湯をいただけるのも嬉しい配慮。客層は観光客や別荘族で、その多くが紅茶好きな女性たちです。
季節のジャムを付けていただく手作りスコーン

大好評の「軽井沢スコーン」は、長野県産の小麦やドライフルーツを使った手作りのスコーン。季節のジャムを付けていただきます。写真のジャムは信州産リンゴ。ルバーブやプルーンなどの時もあり、バター風味の効いたスコーンにピッタリです。
優雅なサンルームとテラス席があり、温かい日は野鳥の声を聞きながらのティータイムも可能。この空間のみペットOKです。
お店の裏側には2000坪もの原生林「妖精の棲む森」があり、大切に保護しています。7~8分もあれば1周できる散歩道があり、食後にゆっくり自然を愛でることも。入口には看板があり、開発が進む軽井沢の森を守ってほしいという、妖精のメッセージが書いてあります。

- ティーサロン「軽井沢の芽衣」
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http://asami-mitsuhiko.or.jp/teasalon_mei/
長野県北佐久郡軽井沢町発地1293-10 MAP
軽井沢駅から車で約10分
10:00~17:00(L.O16:30)、ブランチ10:00~11:30、ランチ
11:30~14:00、ティータイム14:00~17:00火曜日・水曜日(祝日の場合は営業、8月は無休、11月は土日祝のみ営業、12月~3月は冬季休業)
0267-48-3838
無料
予約:不可