ご当地サポーター遠藤愛弓
【2020年版】春の大町・白馬エリアでおすすめの観光&桜スポット
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長野県北西部に位置する大町市と白馬村では、例年4月半ば過ぎから遅い春を迎えます。残雪を冠した北アルプスの雄大な姿と、カラフルな桜や菜の花とのコンビネーションが楽しめるのも、このエリアならではの魅力。巨大な雪の壁が象徴的な立山黒部アルペンルートも開通する春、心踊る風景を楽しみにおでかけしてみませんか。

※新型コロナウィルス感染拡大防止のため、イベント等は予定変更・中止の場合があります。お出かけの際は開催状況を事前にご確認ください。

高さ20mにも及ぶ大迫力の雪壁の中を歩く「雪の大谷ウォーク」

ダイナミックな雪壁が約500m続く。春とはいえ、防寒対策はしっかりと ダイナミックな雪壁が約500m続く。春とはいえ、防寒対策はしっかりと

標高3,000m級の北アルプスを貫く、世界有数の山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」。アルペンルート全線開通直後の4月中旬〜6月中旬には、立山・室堂で「立山黒部・雪の大谷フェスティバル」が開催されます。中でもいち押しイベントは、雪の壁の中を歩く「雪の大谷ウォーク」。豪雪地帯の室堂付近にある大谷は、道路の除雪でできる雪の壁が高いところで20mにも及びます。空に向かってそびえる巨大な雪壁を間近に見て、触れて、その迫力を体感してみましょう。

立山連峰の大パノラマを眺め、雪の遊歩道を散策

360度、白銀の世界が広がるパノラマロードZEKKEI 360度、白銀の世界が広がるパノラマロードZEKKEI

雪の大谷ウォークの他にも、山と雪の絶景スポットがあちこちに。とりわけ5月末までの雪の遊歩道「パノラマロードZEKKEI」は、大迫力の立山連峰を一望でき、はっとするほどの美しさです。さらに、雪遊びが楽しめる「スノーパーク」や巨大かまくら「スノーシェルターNINJA」が出現するなど、雪のある春だけのお楽しみが満載です。
長野県側から会場の立山・室堂までは、大町市の扇沢駅からケーブルカーやロープウェイなどを乗り継いで約1時間30分。多彩な乗り物でのアクセスも醍醐味です。

立山黒部・雪の大谷フェスティバル(立山黒部アルペンルート)
  • https://www.alpen-route.com/enjoy_navi/snow_otani/
  • 立山室堂エリア
  • JR信濃大町駅から扇沢駅までバス乗車または車で約40分、扇沢駅から関電トンネル電気バス、黒部ケーブルカー、立山ロープウェイ、立山トンネルトロリーバスを乗り継ぎ室堂まで約1時間30分
  • 2020年4月15日(水)~6月22日(月)
  • 観光無料
  • 076-432-2819
  • 扇沢駅 有料・無料(大町市営駐車場)

堤高日本一のダムから迫り来る雪の立山は圧巻

186mというえん堤の高さは日本一。観光シーズンが始まる春はまだ雪景色に包まれる 186mというえん堤の高さは日本一。観光シーズンが始まる春はまだ雪景色に包まれる

長野県と富山県のほぼ県境にある、日本一の高さを誇るのアーチ式ドーム越流型ダム。周囲を3,000m級の山々に囲まれ、観光期間が始まる4月中旬も、一面の雪景色が広がります。
長野県側の玄関口である扇沢駅からは、電気バスで黒部ダム駅へ(約16分)。そこからは、階段を60段下りてダムのえん堤に出るルートと、220段の階段を上ってダム展望台に出るルート、2つのコースが用意されています。ダムからは残雪の立山連峰が一望のもと。雪解けはG.W.頃で、5月中旬になるとまばゆい新緑が楽しめます。

様々な角度から迫力満点の観光放水を眺める

黒部渓谷の景観維持のため、毎年決まった時期に行われる観光放水 黒部渓谷の景観維持のため、毎年決まった時期に行われる観光放水

毎年6月26日~10月15日に実施される観光放水も見逃せません。毎秒10t以上もの水が霧状になって放水される光景は、まさに圧巻です。放水観覧ステージやレインボーテラスなど、ビューポイントも様々。晴れた日には、放水にかかる美しい虹が見られるかもしれません。
ひと休みするなら、ダムを眼下に望む「黒部ダムレストハウス」で、ダムを表現した名物「黒部ダムカレー」を。また6月~11月上旬には、日本一高所を運航する黒部湖遊覧船「ガルべ」に乗り、30分のクルージングを楽しむのも爽快です。

黒部ダム
  • https://www.kurobe-dam.com
  • 富山県中新川郡立山町 MAP
  • JR信濃大町駅から扇沢駅までバス乗車または車で約40分、扇沢駅から関電トンネル電気バスで約16分
  • 7:30~17:00
  • 12~4月中旬
  • 観光無料
  • 0261-22-0804
  • 扇沢駅 有料・無料(くろよん総合予約センター)

北アルプスに春の訪れを告げる風物詩

飛び立とうとしている鶴(左)と、山を駆け下りている獅子(カモシカ/右)の雪形が現れる鹿島槍ヶ岳 飛び立とうとしている鶴(左)と、山を駆け下りている獅子(カモシカ/右)の雪形が現れる鹿島槍ヶ岳

「雪形」とは、山腹の雪が溶け始める頃、残雪の白い部分と山肌の黒い部分のコントラストに人や動物の形を見出し、名前を付けたもの。雪形が蝶の形に見えることから「蝶ヶ岳」など、山の名前の由来になったものもあります。北アルプス斜面に多くの雪形が出現するのは4月下旬~5月下旬。蓑(みの)を着け、笠をかぶって種をまく「種まき爺さん」が見えたら種をまいたり、苗代を掻く「代掻き(しろかき)馬」が見える時期には田に水を張ったりと、麓の人々が農作業を始める目安にしていたといいます。

ビューポイントを巡って、雪形を眺めてみよう

大町市美麻地区での雪形ウォッチング風景 大町市美麻地区での雪形ウォッチング風景

電車ならJR大糸線の車窓から、車なら安曇野IC近くの北アルプスパノラマロードから雪形が眺められます。水を張った田んぼやリンゴの花越しに北アルプスを望み、山肌の模様に注目してみましょう。
時期や方角などを詳しく知って楽しむなら、毎年G.W.明け~5月下旬の土・日曜日のうち2日ほど開催される、「雪形ウォッチング」(高校生以上500円)に参加するのもおすすめ。「あづみ野雪形研究会」による解説を聞きながら、バスで大町市内や白馬村、安曇野の雪形ビューポイントを巡れます。

雪形(ゆきがた)ウォッチング

水鏡に映る紅色のオオヤマザクラに息を飲む

桜のシーズンには早朝から大勢のカメラマンが集う撮影スポットとしても有名 桜のシーズンには早朝から大勢のカメラマンが集う撮影スポットとしても有名

大町市の北部にある木崎湖、青木湖と並んで「仁科(にしな)三湖」に数えられる湖。標高約815mに位置し、例年、市街地の桜よりも少し遅い4月下旬~5月上旬、約100本ものオオヤマザクラが淡い紅色の花を咲かせます。
ぜひ訪れたいのは、風がなく湖面が揺れにくい、晴天の朝。色鮮やかな桜が水面に映り込み、言葉にならないほどの美しさです。周囲約2kmと仁科三湖の中でも最も小さな湖なので、湖畔を歩いてベストスポットを探すこともできます。

湖上から桜を眺めるお花見クルーズも

黄金の鐘の伝説が残る神秘的な湖 黄金の鐘の伝説が残る神秘的な湖

中綱湖はパワースポットとしても知られています。その昔、湖の畔に十国寺というお寺があり、ある年の大地震により、鐘楼の黄金の鐘とともに湖に沈んでしまったそうです。その後、天気の変わり目には鐘の音が聞こえたり、晴天の日に舟に乗ると湖の底に黄金の鐘が見えたりすると言い伝えられています。
そんな伝説が残る中綱湖では、春、カヌーに乗って桜を愛でる「お花見クルーズ」などのアクティビティも。湖上から眺める満開のオオヤマザクラはまた格別です。

中綱湖(なかつなこ)

淡い桜の花々と残雪の北アルプスを愛でる

標高770mほどの大町公園から、桜と北アルプス、市街地を望む 標高770mほどの大町公園から、桜と北アルプス、市街地を望む

大町の市街地を眼下に見る、「大町山岳博物館」前にあるのどかな公園。園内には約40本のソメイヨシノとオオヤマザクラが植えられ、例年4月下旬になると、淡いピンク色の花が咲き誇ります。見どころは、白い残雪を湛えた北アルプスと桜のコントラスト。日中は、芝生にピクニックシートを敷いてお花見を楽しむ人々でにぎわいます。4月中旬~5月上旬には「おおまち桜まつり」が開催され、期間中は日が暮れるとぼんぼりに明かりがともり、幻想的な夜桜が鑑賞できます。

▼おおまち桜まつり
日時:例年4月中旬~5月上旬 ぼんぼり点灯18:00~22:00
場所:大町公園

壮大な山並みを背景に、お花見がてら散策を

大町公園界隈には桜の名所が点在。「大町市霊園」からの眺めも素晴らしい 大町公園界隈には桜の名所が点在。「大町市霊園」からの眺めも素晴らしい

大町公園から南に歩いて5分ほどのところにある大町市霊園も、同様に桜と北アルプスが一望できる絶景スポットとして知られています。また、大町山岳博物館から北側の三日町にかけて整備された「大町観光道路」にも、桜並木が続きます。北アルプスの山並みと並行している道だけに、桜越しに山のパノラマを眺めてのんびり散策するのがおすすめです。道幅が狭いため車に気をつけて、大町ならではの春の景色を楽しみましょう。

大町公園

丘の斜面を埋め尽くす菜の花に癒される

黄色の絨毯が鮮やか。この畑の菜種から採れる「菜の花オイル」は大町の特産品 黄色の絨毯が鮮やか。この畑の菜種から採れる「菜の花オイル」は大町の特産品

木崎湖の東側に位置する約15haのなだらかな丘陵地。テレビドラマのロケーションにもなった標高900mの高原は、4月下旬~5月下旬、菜の花の黄色い絨毯で彩られます。天気の良い日には北アルプスも一望でき、爽快な眺めが広がります。また夏の終わりには、蕎麦の白い花が一面に咲く光景も幻想的。赤や黄に色づく秋の紅葉も美しく、様々な季節に訪れたいスポットです。自家農園で採れた野菜やジビエを使った料理が楽しめるカフェもあり、絶景を楽しみながら一休みするのもおすすめです。

中山高原

ピンクの絨毯と北アルプスが織りなす春のパノラマ

土手から階段で河川敷に下りれば、芝桜の花々を間近で眺められる 土手から階段で河川敷に下りれば、芝桜の花々を間近で眺められる

大町市街地の東側、下花見(しもけみ)橋の上流にある農具川の河川敷。濃淡のピンクに白、淡い紫と、足元一面をカラフルに染める芝桜で人気のスポットです。芝桜の見頃は4月下旬~5月上旬。満開から散り始めまで数週間と、比較的長い期間お花見ができるのも魅力です。花とともに北アルプスの絶景も眺められ、残雪の白、山と川の青、芝桜の鮮やかなグラデーションの対比は、まるで一幅の絵のような見事さです。5月下旬には、アヤメやアザレア(西洋ツツジ)の花も楽しめます。

農具川(のうぐがわ)河川公園

日本の原風景を思わせる桜の名所

吊り橋越しに眺める桜と北アルプスの姿は圧巻 吊り橋越しに眺める桜と北アルプスの姿は圧巻

壮観な北アルプスの山並みをバックに、清らかな姫川の流れ、吊り橋、水車小屋、そして茅葺き屋根の民家と、日本の原風景のようなのどかな景色が広がる公園。川岸のソメイヨシノやオオヤマザクラは、例年4月下旬から5月初旬にかけて満開に。お花見シーズンには、写真を撮る人やスケッチをする人でにぎわいを見せます。駐車場からゆるやかな坂道を5分ほど歩くと、自然豊かな高台には展望台も。3,000m級の白馬三山(白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳)が目の前に迫るダイナミックな光景は感動的です。展望台近くには喫茶店もあり、屋内外でコーヒーが味わえます。

大出(おおいで)公園
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