会津若松の歴史が感じられる、おすすめの観光スポット
3

会津若松市には、「鶴ヶ城」や武家屋敷などといった会津藩ゆかりの場所から、明治・大正期の建物が並ぶ「七日町通り」まで、地元の歴史と文化が感じられる見どころが点在。観光におすすめの7スポットをご紹介します。

鶴ヶ城

「赤瓦」が美しい城で、幕末の歴史散歩を楽しむ

会津若松市のシンボル。一年を通じて多くの観光客が訪れる会津若松市のシンボル。一年を通じて多くの観光客が訪れる

幕末に戊辰戦争の舞台となったことで知られる鶴ヶ城は、「赤瓦」と呼ばれる赤紫色の屋根瓦が特徴です。天守閣の内部は会津藩の歴史に関する展示が充実しており、最上部の展望台からは市内を一望できます。城内の観光案内所でボランティアガイドを頼めば、無料で約30分、古い石垣や天守閣から鉄門(くろがねもん)へと続く「走長屋(はしりながや)」など、城内の見どころを案内してもらえます。また、全国の城めぐりを楽しむ人のために「御城印(ごじょういん)」も用意されています。

千利休の息子、少庵ゆかりの茶室を訪ねる

「茶室麟閣(りんかく)」の中から和の情緒あふれる庭園を眺める「茶室麟閣(りんかく)」の中から和の情緒あふれる庭園を眺める

「鶴ヶ城市民公園」内にある「茶室麟閣」では、建物の中を見学できる他、庭園の四季折々の風情を楽しみながら抹茶とお菓子をいただけます。この茶室は千利休の息子、少庵(しょうあん)が会津藩の領主、蒲生氏郷(がもう うじさと)にかくまわれている時に、氏郷のために建てたもの。1990年に今の場所に移築復元されました。少庵の月命日である毎月7日には、会津の茶道会六流派によるお茶会も行われています。

施設情報

鶴ヶ城

鶴ヶ城
  • URL:http://www.tsurugajo.com/turugajo/shiro-top.html
  • 住所:福島県会津若松市追手町1-1 MAP
  • アクセス:JR会津若松駅から車で約10分
    バス:JR会津若松駅から周遊バス乗車、「鶴ヶ城入口」下車徒歩約5分
  • 営業時間:8:30~17:00(16:30最終入場)
  • 定休日:無休
  • 料金:入場料 鶴ヶ城天守閣 大人410円 小・中学生150円、茶室麟閣のみ 大人200円 小・中学生無料、茶室麟閣共通券 大人520円
  • TEL:0242-27-4005(鶴ヶ城管理事務所)
  • 駐車場:有料

会津武家屋敷

会津藩家老の邸宅を見学し、武士の暮らしを知る

家老屋敷には藩主を迎える専用の客間、「御成りの間」もある家老屋敷には藩主を迎える専用の客間、「御成りの間」もある

幕末の会津藩家老、西郷頼母(さいごうたのも)の邸宅を復元した「家老屋敷」や、代官所「旧中畑陣屋」など、歴史を伝える建物群が並ぶ屋外ミュージアム。2,400坪の広大な敷地を誇る家老屋敷は38もの部屋があり、藩主や上級武士が来訪した時のみ使用された「御成りの間」をはじめ、客間、茶の間、化粧部屋や女中部屋などを建物の外から見学できます。長い廊下や驚くほど広い台所、贅沢な調度品などから、当時の家老の格式高い暮らしが感じられます。

精米所や工芸品などの展示も充実

藩米精米所。水車で木製の歯車が回り、木の棒が米をつく仕組み藩米精米所。水車で木製の歯車が回り、木の棒が米をつく仕組み

家老屋敷の脇には、江戸後期から昭和の中頃まで使われていた精米所が移築されています。1日約1,000kgもの玄米を精米でき、かつては東北屈指の規模を誇りました。水力のみで木の棒が順番に持ち上がり、16個の石臼をついていく規則的な動きに驚かされます。
その他、敷地内にある「会津歴史資料館」では、精巧に作られた武具や工芸品などを見学できます。さらに、赤べこや起き上がり小法師(こぼし)の絵付けなどが体験できる「手作り体験館」、食事処、地元の工芸品や食材が並ぶショップもあります。

施設情報

会津武家屋敷

会津武家屋敷
  • URL:http://bukeyashiki.com/
  • 住所:福島県会津若松市東山町石山字院内1 MAP
  • アクセス:JR会津若松駅から車で約7分
    バス:JR会津若松駅から周遊バス乗車、「会津武家屋敷前」下車徒歩すぐ
  • 営業時間:4~11月8:30~17:00、12~3月9:00~16:30
  • 定休日:無休 ※冬期休館日あり
  • 料金:入場料 大人850円 中・高校生550円 小学生450円
    体験料 赤ベこ絵付け920円、起上り小法師絵付け920円 他
  • TEL:0242-28-2525
  • 駐車場:無料

飯盛山

幕末の悲劇を今に伝える聖なる山

飯盛山の中腹には、白虎隊十九士の墓石が並ぶ飯盛山の中腹には、白虎隊十九士の墓石が並ぶ

幕末に会津藩で結成された16~17歳の男子部隊「白虎隊」。会津若松市の北東部にある「飯盛山」は、戊辰戦争で白虎隊士が自刃した場所として有名です。山の中腹の広場には白虎隊十九士の墓石があり、今も日本全国から多くの人が花や線香を手向けに訪れます。16~17歳の若さで自刃をした少年たち。その悲劇は、今も多くの人の胸を打ちます。

小さな祠の数々と小川のせせらぎに癒される

鳥居の奥に佇む「厳島神社」鳥居の奥に佇む「厳島神社」

土産物屋が並ぶ山の麓から白虎隊の墓石がある広場までは、183段もの階段がありますが、「スロープコンベア」と呼ばれる電動のスロープがあるため、楽に登ることができます。
下山時は、「会津さざえ堂」や「宇賀神堂」、「厳島神社」などを経由するルートがおすすめ。山々の緑も美しく、そばを流れる小川のせせらぎにも癒されます。厳島神社の奥には「戸ノ口堰洞穴(とのぐちせきどうけつ)」があり、この洞穴の中を白虎隊がくぐり抜けたという記録も残されています。

施設情報

飯盛山

飯盛山
  • URL:https://www.aizukanko.com/spot/137
  • 住所:福島県会津若松市一箕町八幡弁天下 MAP
  • アクセス:JR会津若松駅から車で約8分
    バス:JR会津若松駅から周遊バス乗車、「飯盛山下」下車徒歩すぐ
  • 営業時間:入山自由
    スロープコンベア 3月21日~12月21日 8:00~17:00、12月22日~3月20日 10:00~15:00
  • 定休日:無休
  • 料金:入山無料
    スロープコンベア 大人250円 小学生150円
  • TEL:0242-23-8000(会津若松観光ビューロー)
  • 駐車場:有料

会津さざえ堂

国の重要文化財に指定されている、ユニークな構造の観音堂

入り口にはさざえ堂を建立した郁堂(いくどう)和尚の像がある入り口にはさざえ堂を建立した郁堂(いくどう)和尚の像がある

飯盛山の中腹にある六角三層の観音堂。江戸中期の1796年(寛政8年)に建てられたもので、国の重要文化財に指定されています。堂内に入ると、らせん状のスロープが時計回りに延びており、壁に掲げられた皇朝二十四孝(会津藩道徳教本)の額を見ながら、三層目まで昇ることができます。最上部に着くと、今度は反時計回りに下りのスロープが延びていて、上る人と下りる人がすれ違わない構造になっています。このように二つのスロープを上下に重ねた建造物は、世界的にも珍しいものといわれています。

いにしえの人々の思いが感じられる独特の空間

六角形の天井。お参りした人が残した千社札(せんじゃふだ)が貼られている六角形の天井。お参りした人が残した千社札(せんじゃふだ)が貼られている

江戸時代には、建物内に西国三十三所の観音像が祀られ、高さ16mのお堂を上って下りれば全ての観音を拝観できる、巡礼観音堂として人気を集めました。堂内の柱や壁の至るところには、参拝客の名前が書かれた「千社札」が貼られており、建物の歴史とともに当時の人々の信仰心の深さが感じられます。
明治以降、観音像は置かれていませんが、建物の構造自体がおもしろく、また細部の造りも美しいため、今も多くの人が見学に訪れています。

施設情報

会津さざえ堂

会津さざえ堂
  • URL:http://www.sazaedo.jp/
  • 住所:福島県会津若松市一箕町八幡滝沢155 MAP
  • アクセス:JR会津若松駅から車で約8分
    バス:JR会津若松駅から周遊バス乗車、「飯盛山下」下車徒歩約5分
  • 営業時間:4~11月8:15~日没、12~3月9:00~16:00
  • 定休日:無休
  • 料金:大人400円、高校生300円、小・中学生200円
  • TEL:0242-22-3163(山主飯盛本店)
  • 駐車場:有料

會津藩校 日新館

白虎隊を輩出した、文武両道の教育機関

日新館の中核となる「大成殿」。中国寺院のような風格が漂う日新館の中核となる「大成殿」。中国寺院のような風格が漂う

会津若松市の郊外にある高塚山に復元された、会津藩の藩校。会津藩の男子は文武両道の藩士となるため、10歳になると藩校・日新館に通い、読み書きや礼法、武術などを学びました。藩校としては国内有数の規模を誇り、敷地面積は8,000坪、生徒数は1,000人を数えました。また成績優秀者には大学入学や江戸や他の藩への遊学など、さらなる学問の道も用意されていました。教室の展示では、後に白虎隊に入った少年たちの他、多くの生徒が書道や儒教、算術や天文学などの学問に励む様子が再現されています。

弓道や座禅などの体験メニューも充実

生徒たちが泳ぎの練習をした「水練水馬池(すいれんすいばいけ)」生徒たちが泳ぎの練習をした「水練水馬池(すいれんすいばいけ)」

武術習得のための施設が多いのも特徴です。広大な敷地には弓道、刀術、小銃や大砲の練習場があり、乗馬の練習のための木馬も置かれています。また、馬を連れ、甲冑を付けた状態で泳ぎの練習をした「水練水馬池」は、日本初の教育機関におけるプールだったといわれています。
施設内では、白虎刀(木刀)の絵付け、赤べこや起き上がり小法師(こぼし)の絵付けができる他、弓道、坐禅、茶道なども体験できます。(坐禅と茶道は10名以上で要予約)

施設情報

會津藩校 日新館

會津藩校 日新館
  • URL:https://nisshinkan.jp/
  • 住所:福島県会津若松市河東町南高野高塚山10 MAP
  • アクセス:JR広田駅から車で約5分
    バス:JR会津若松駅からバス乗車、「會津藩校日新館」下車徒歩すぐ
  • 営業時間:9:00~17:00(16:00最終入場)
  • 定休日:無休
  • 料金:入場料 大人620円 中・高校生500円 小学生450円
    体験料 赤べこ絵付け、白虎刀絵付け各920円、起き上がり小法師絵付け770円 他
  • TEL:0242-75-2525
  • 駐車場:無料

御薬園(おやくえん)

歴代の会津藩主に愛された庭園を愛でる

「心」という文字をかたどったと言われる「心字の池」。右の建物が「楽寿亭」、左が「御茶屋御殿」「心」という文字をかたどったと言われる「心字の池」。左の建物が「楽寿亭」、右が「御茶屋御殿」

室町時代、霊泉が湧出していたことから会津領主・藩主が別荘を構え、保養所として使われていた場所。現在の建物は江戸時代に建てられたもので、回遊式庭園は国の名勝に指定されています。茅葺屋根が印象的な母屋「御茶屋御殿」では、美しい庭を眺めながら抹茶と和菓子を味わえます。また池の周りには小さな滝や庵「楽寿亭」が配され、一周すれば様々な景色を楽しめます。庭の奥には福島県内に生息する15種類のカエデが全て集められており、秋の紅葉も見事です。

様々な植物が植えられた薬草園も見どころのひとつ

薬草園にはフジバカマ、オミナエシなどの植物が並ぶ薬草園にはフジバカマ、オミナエシなどの植物が並ぶ

「御薬園」の名は、会津松平家二代目藩主の保科正経が領民を疫病から救うため、敷地内に薬草園を整備したことに由来します。三代目藩主、松平正容(まさかた)はここに朝鮮人参を植え、広く庶民に奨励。それが、会津地方の名産「会津おたね人参」のはじまりです。現在も庭園の脇に「薬用植物標本園」があり、約400種類もの薬草、薬木が植えられています。「会津おたね人参」の他、漢方や食用としておなじみのショウガやネギ、またバラやボタン、ハスなど花を咲かせる植物も多く見られます。

施設情報

御薬園(おやくえん)
  • URL:https://www.aizukanko.com/spot/136
  • 住所:福島県会津若松市花春町8-1 MAP
  • アクセス:JR会津若松駅から車で約10分
    バス:JR会津若松駅から周遊バス乗車、「御薬園」または「商工会議所前」下車徒歩すぐ
  • 営業時間:8:30~17:00(16:30最終入場)
  • 定休日:無休
  • 料金:入園料 大人330円 高校生270円 小・中学生160円
    入園券とお抹茶の特別セット券 大人800円 高校生750円 小・中学生600円
  • TEL:0242-27-2472
  • 駐車場:無料

七日町通り

レトロな通りでお土産探しや食事を満喫

老舗と新しい店、様々なジャンルの店が混在する七日町通り老舗と新しい店、様々なジャンルの店が混在する七日町通り

七日町駅から、野口英世青春通りまで続くノスタルジックな通り。古い洋館や日本建築を生かした店やレストランが多く、大正ロマンを感じられ人気を集めています。日光、越後、米沢の三街道が重なる交通の要所として古くから栄え、毎月7日に市が立ったことが、名前の由来となりました。
具だくさんの汁物「こづゆ」やニシンの山椒漬けなど会津の伝統料理を味わえる「渋川問屋」、味噌蔵「満田屋(みつたや)」の他、酒蔵「鶴乃江酒造」など、歴史ある建物を残す老舗も多く、独特の雰囲気を楽しめます。

会津らしい雑貨や工芸品がたくさん見つかる

セレクトショップ「会津ブランド館」で見つけた起き上がり小法師(こぼし)の小物入れ各2,640円セレクトショップ「会津ブランド館」で見つけた起き上がり小法師(こぼし)の小物入れ各2,640円

会津の伝統工芸品の店が多いのも特徴です。品格のある洋館の「白木屋漆器店」をはじめとする会津漆器の店では、伝統的な装飾の器から、カラフルなデザートカップまで、様々なデザインの漆器に出合えます。素朴な風合いの会津木綿を使った布小物や絵ろうそく、陶器、起き上がり小法師、赤べこなどをモチーフにした雑貨を扱うセレクトショップも数軒あり、会津若松らしい一品を探せるのも魅力。また、郷土料理を味わえる和食店からイタリアンレストランやカフェ、甘味処まであり、食事も楽しめます。

スポット情報

七日町通り

七日町通り
  • URL:https://www.aizukanko.com/course/778
  • 住所:福島県会津若松市七日町 MAP
  • アクセス:JR七日町駅から徒歩すぐ
    バス:JR会津若松駅から周遊バス乗車、「七日町中央」「七日町白木屋前」「七日町駅前」下車徒歩すぐ
  • 営業時間:店舗によって異なる
  • 定休日:店舗によって異なる
  • TEL:0242-23-9611(七日町観光案内所)
  • 駐車場:有料
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。