ご当地サポーター福澤璃乃
【2019年版】八戸三社大祭の見どころ&楽しみ方
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7月31日から8月4日まで、八戸の街は人々の熱気に包まれます。
江戸時代から続く古式ゆかしき神社行列と雅な音色の祭り囃子、そして、趣向を凝らした豪華絢爛な山車の数々。
街中が熱く盛り上がる、八戸三社大祭の楽しみ方をご紹介します。

※2021年の「八戸三社大祭」は、開催中止となりました。

道の幅いっぱいに広がる、派手な山車に歓声が上がる 道の幅いっぱいに広がる、派手な山車に歓声が上がる

八戸三社大祭は江戸時代に、現在の龗(おがみ)神社から長者山新羅神社に神輿の渡御(とぎょ)が行われたことが起源とされています。その後、人形を乗せた「屋台」や「虎舞(とらまい)」などの民俗芸能が行列に加わり、町の安泰や豊作を祈願する祭りに発展。明治時代には長者山新羅神社と神明宮が加わって三社合同の祭りとなり、毎年新たな山車を運行する形になりました。
こうした歴史が評価され、八戸三社大祭は国の重要無形民俗文化財、ユネスコ無形文化遺産にも登録されています。

●2019年「八戸三社大祭」イベントスケジュール

日にち 時間イベント内容
7月31日(水)18:00~21:00前夜祭(市庁前市民広場および市内中心街)
8月1日(木)13:30出発式(おがみ神社)
15:00~19:00神輿と山車の合同運行(市内中心街)
8月2日(金)11:00~長者山新羅神社例祭
13:00~14:00おがみ神社例祭
14:00~16:00加賀美流騎馬打毬(長者山新羅神社)
18:00~21:00夜間山車運行
11:00~21:00 第41回おまつり広場(市庁本館前市民広場)
8月3日(土)15:00~19:00神輿と山車の合同運行(市内中心街)
11:00~21:00第41回おまつり広場(市庁本館前市民広場)
8月4日(日)18:00~20:00後夜祭(市庁前市民広場および市内中心街)
11:00~21:00第41回おまつり広場(市庁本館前市民広場)
虎舞(とらまい)。頭をかまれると無病息災のご利益があると言われている 虎舞(とらまい)。頭をかまれると無病息災のご利益があると言われている
山伏による神楽として、おがみ神社で伝承されてきた法霊神楽(ほうりょうかぐら) 山伏による神楽として、おがみ神社で伝承されてきた法霊神楽(ほうりょうかぐら)
「笹の葉踊り」も、江戸時代に由来を持つ芸能のひとつ。 「笹の葉踊り」も、江戸時代に由来を持つ芸能のひとつ。

八戸三社大祭の特徴は、様々な郷土芸能が披露されることです。例えば「虎舞(とらまい)」は火難よけ、航海安全の信仰として伝承されてきたもの。虎がいっせいに地面に転がったり、肩車で立ち上がったりとアクロバティックな動きで、観客を喜ばせます。また黒い装束の獅子舞は「法霊神楽(ほうりょうかぐら)」と呼ばれる伝統芸能で、舞手が獅子の頭を一斉に打ち鳴らす「一斉歯打ち」が見どころです。
そのほかにも笹の葉を持って踊る「笹の葉踊り」や、馬の模型を付けた「駒踊(こまおどり)」など、たくさんの郷土芸能が登場します。

スモークを噴き上げる山車 スモークを噴き上げる山車

祭りを大いに盛り上げるのが、27台の巨大な山車です。毎年、民話や歌舞伎を題材に新たなものが制作されていますが、その大きさと迫力に驚かされます。しかも、人形が上下に動いたり、スモークを出したり、水を噴き上げたりと様々な趣向が凝らされています。運行する通りの幅に合わせて山車の前部と中央部が横に展開したり、後部がせり上がるなどの仕掛けがあり、見ていて飽きることがありません。
山車の制作は毎年、5月の連休明けから始まります。仕掛けの多さや、華やかな装飾は地元の人たちの祭りにかける熱意の結晶と言えるかもしれません。

ご当地サポーターコメント
豪華絢爛な八戸三社大祭の山車ですが、実はよーく見ると私たちの身近な物で作られています。発泡スチロールや竹箒など・・・。そういった身近な材料を用い、見事な山車を製作する職人技も、山車を見ながら感じるのが三社大祭のポイントです。
迫力満点の伝統競技「騎馬打毬」。 迫力満点の伝統競技「騎馬打毬」。

祭りの中日にぜひ訪れたいのが、長者山新羅神社で行われる「加賀美流 騎馬打毬(かがみりゅう きばだきゅう)」です。
紅白2つの組に分かれ、馬に乗って毬杖(きゅうじょう/ぎっちょう)と呼ばれる杖を操り、地上の毬を拾い、毬門(きゅうもん)を目指すこの競技は、馬の産地で馬術が盛んだった八戸藩で、武芸奨励のために始まったと言われています。イギリスのスポーツ「ポロ」とよく似ていますが、実はどちらの競技もルーツは古代ペルシャにあり、ペルシャから東西に分かれて発展したと言われています。

ご当地サポーターコメント
180年以上の歴史ある騎馬打毬。ここで活躍する馬は、日本在来馬・ドサンコ(北海道和種馬)です。八戸を含む南部地方は古来から馬産地として知られていました。そんな土地だからこそ、この人馬一体の競技を現代まで残すことができているのかもしれません。

【加賀美流 騎馬打毬観戦ツアー】
八戸ポータルミュージアムで実施している観戦ツアー。ミュージアムの1階に集合し、徒歩で長者山に移動。ルール解説や応援グッズを作るワークショップもある。

日時  :8月2日(金) 12:30~16:30
集合場所:八戸ポータルミュージアム1階、シアター1
参加料 :500円
要予約 :申し込みは7月30日まで

前夜祭、後夜祭では、仕掛けをすべて開いた状態の山車が展示される 前夜祭、後夜祭では、仕掛けをすべて開いた状態の山車が展示される

7月31日の前夜祭、8月4日の後夜祭では、八戸市内の中心に27台の山車がいっせいに展示されます。すべての山車はライトアップされ、仕掛けがすべて開いた状態で展示されるので、迫力も満点。また各団体のお囃子も奏でられますが、特に前夜祭は祭りが始まる高揚感もあって、ボルテージは最高潮に達します。
なお、東北新幹線の八戸駅に直結する「ユートリー(八戸地域地場産業振興センター)」では、7月29日から三社大祭に関する常設展示が設置されます。

八戸三社大祭
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