和菓子から洋菓子まで、金沢のとっておきスイーツ
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茶の湯の文化が息づく金沢。茶道とともに発展してきた和菓子はもちろんのこと、洋菓子もクオリティーの高さと充実ぶりで、スイーツ界から常に注目を集めています。
お土産にも喜ばれる老舗の銘菓からモダンなスイーツまで、おすすめの店をご紹介します。

きんつば中田屋 東山茶屋街店

和菓子の代表格「きんつば」の名店

「きんつば」1個180円(税別)。個包装の他、箱入り(5個~)などもある「きんつば」1個180円(税別)。個包装の他、箱入り(5個~)などもある

金沢で「きんつば」と言えば真っ先に名前が挙がる、1934年(昭和9年)創業の和菓子店。名物のきんつばは、最高品質の北海道産大納言小豆を炊き、丹波寒天で固めて切り分けてから、薄く衣をつけて丁寧に焼き上げます。手で半分に割ると、現れるのは艷やかな小豆の粒。形を崩さない繊細な炊き上げと、上品な甘さを引き立てる塩加減に、卓越した職人技が光ります。
季節により「さくら」「うぐいす」「毬栗(いがぐり)」などのきんつばも販売。心待ちにするファンも多い期間限定品です。

甘味処「和味」で能登大納言小豆のスイーツを堪能

「タルト」432円(飾りのフルーツは季節により異なる)「タルト」400円(税別)。飾りのフルーツは季節により異なる

町家を改装した「東山茶屋街店」は、2階に甘味処「和味(わみ)」を併設。格子窓から風情のある「ひがし茶屋街」の景観を眺めながら、大粒の能登大納言小豆を使ったスイーツが楽しめます。
おすすめは能登大納言小豆、とら豆、ひよこ豆、青えんどう豆、クルミがのった抹茶の「タルト」。様々な豆の個性を知り尽くした「中田屋」ならではの逸品です。他にも「能登大納言きんつば」や「ロールケーキ」など、趣向を凝らした和洋のスイーツが揃います。

店舗情報

きんつば中田屋 東山茶屋街店

きんつば中田屋 東山茶屋街店
  • URL:https://www.kintuba.co.jp
  • 住所:石川県金沢市東山1-5-9 MAP
  • アクセス:JR金沢駅東口から北鉄バス城下まち金沢周遊バス「右回りルート」乗車約10分、「橋場町(ひがし・主計町茶屋街)」下車徒歩約2分
  • 営業時間:9:00~18:00(季節により変動あり)、「和味」~16:30(L.O.16:00)
  • 定休日:無休
  • TEL:076-254-1200
  • 駐車場:無し

あんこ&おやつCoji(コジ)

コロンとしたかわいいフォルムのどら焼き

「コジどら」1個200円。餡や生地の配合、練り方など日々研究を重ねて作られる店自慢の味「コジどら」1個200円。餡や生地の配合、練り方など日々研究を重ねて作られる店自慢の味

テイクアウト専門のスイーツ店で、自家製の餡を使った和洋菓子をメインに、店主夫妻の手作りの品が常時30種類ほど並びます。
看板商品のどら焼き「コジどら」は、北海道産の小豆をじっくり炊いた粒あんを、蜂蜜と黒糖を用いた生地でサンド。たっぷりの餡にふんわりとした小さめの生地を合わせることで、おやつにちょうどいいサイズに仕上げています。優しい甘さも、世代を問わず好まれる理由。バターを挟んだ冷蔵の「あんバターコジどら」は、少し常温に戻していただくのがポイントです。

「あんこ」の魅力を多彩なスイーツで発信

「コジぷりん」。左から「京抹茶」270円、「カスタード」240円、「加賀棒茶」290円「コジぷりん」。左から「京抹茶」270円、「カスタード」240円、「加賀棒茶」290円

自家製の餡は洋菓子にも取り入れ、新たな魅力を備えたスイーツとして販売しています。定番商品の「コジぷりん」もその一つで、カラメルソースの代わりに餡を使用。北海道産の純生クリームが風味豊かな「カスタード」をはじめ、京都・宇治の抹茶を使用した「京抹茶」や、茶の茎を焙じた棒茶を使った「加賀棒茶」など、どれも餡との相性抜群です。
餡が入ったパウンドケーキなど、焼き菓子類も品揃え豊富。毎年5月上旬頃から9月中旬頃には、自家製の各種シロップと餡がマッチしたかき氷「コジ氷」がお目見えします。

店舗情報

あんこ&おやつCoji(コジ)

あんこ&おやつCoji(コジ)
  • URL:https://www.facebook.com/AnkotooyatsuCoji
  • 住所:石川県金沢市柿木畠3-3 MAP
  • アクセス:JR金沢駅東口から北鉄バス城下まち金沢周遊バス「左回りルート」乗車約9分、「香林坊」下車徒歩約6分
  • 営業時間:11:00~19:00、日曜、祝日 ~18:00
  • 定休日:月曜(祝日の場合は営業、翌日休み) ※不定休あり
  • TEL:090-9761-8342
  • 駐車場:無し

パティスリー ショコラトリー SAINT NICOLAS 香林坊店

「Bean to Bar」の極上チョコレート

上から「タブレット(板チョコ)」各800円~、「ニコロン」各240円、「ボンボンショコラ」各200円(すべて税別上から「タブレット(板チョコ)」各800円~、「ニコロン」各240円、「ボンボンショコラ」各200円(すべて税別)

オーナーは「ピエール・マルコリーニ」ベルギー本店のオープニングスタッフとして招かれた経歴の持ち主。カカオ豆の仕入れから加工までの全工程を行う「Bean to Bar」のショコラトリー・パティスリーとして、高い評価を得ています。
常時20種類ほどが並ぶ「ボンボンショコラ」は、チョコレートと食材の組み合わせを探求した個性豊かな味が揃います。マカロンをチョコレートでコーティングした「ニコロン」は、石川県産の食材を使用。単一の原産国のカカオ豆で作る「タブレット」も注目です。

ティータイムが華やぐ魅惑のケーキ

左から「ミルフィーユ」500円、「ラファロ」460円(ともに税別)。ミルフィーユのフルーツは季節により異なる左から「ミルフィーユ」500円、「ラファロ」460円(ともに税別)。ミルフィーユのフルーツは季節により異なる

本店があるのは石川県野々市(ののいち)市。「香林坊店」は金沢の中心街・香林坊のせせらぎ通りにあり、18席のカフェスペースを備えます。
20種類以上が揃うケーキの中でも最高傑作として名高いのが、艶やかなコーティングが印象的な「ラファロ」。なめらかなムースショコラに、オレンジのクレーム・ブリュレの酸味、土台のクランチのサクッとした食感が絶妙な味わいです。「ミルフィーユ」を彩るのは、季節ごとの旬のフルーツ。クッキーなどの焼き菓子やコンフィチュールはギフトに最適です。

店舗情報

パティスリー ショコラトリー SAINT NICOLAS 香林坊店

パティスリー ショコラトリー SAINT NICOLAS 香林坊店
  • URL:http://www.st-nicolas.co.jp
  • 住所:石川県金沢市香林坊2-12-24 MAP
  • アクセス:JR金沢駅東口から北鉄バス城下まち金沢周遊バス「左回りルート」乗車約9分、「香林坊」下車徒歩約3分
  • 営業時間:11:00~19:00、火曜 ~18:00(カフェのL.O.は閉店の1時間前)
  • 定休日:水曜、第3火曜
  • TEL:076-264-8669
  • 駐車場:有料(1,500円以上の購入で提携駐車場30分無料)

野田屋茶店

まかないから生まれた贅沢パフェ

「まかないパフェ」670円(税別)。バニラのソフトクリームは、抹茶、ミックス(抹茶&バニラ)、加賀棒茶に変更可「まかないパフェ」670円(税別)。バニラのソフトクリームは、抹茶、ミックス(抹茶&バニラ)、加賀棒茶に変更可

1859年(安政6年)の創業以来、金沢市竪町(たてまち)の商店街で歴史を重ねる日本茶専門店。茎茶(棒茶)を自家焙煎した「加賀棒茶」をはじめ、全国の銘茶を揃えています。
中庭を眺めるイートインスペース「和カフェ」の一番人気は、白玉やフルーツ、コーンフレーク、寒天、コーヒーゼリーなどにソフトクリームがのった「まかないパフェ」。アルバイトの方々が休憩中に好きなものを入れて食べていたパフェが発端で、香ばしい加賀棒茶パウダーがアクセントになっています。他、店内の石臼で挽いた抹茶を使ったメニューも豊富です。

かわいいパッケージの「加賀棒茶」をお土産に

「加賀棒茶」各種。左から「ティーバッグ」(10個入り)500円、「ちょこっとパック」(10g)115円、「薫(かおり)」(100g)525円(すべて税別「加賀棒茶」各種。左から「ティーバッグ」(10個入り)500円、「ちょこっとパック」(10g)115円、「薫(かおり)」(100g)525円(すべて税別)

茶葉は店主自ら全国の生産地を訪れ、厳選した最良品を仕入れます。一般的にほうじ茶は二番茶以降の茶葉を焙煎しますが、金沢では主に一番茶を使用。「野田屋茶店」では一番摘みの柔らかい茎を2種類の焙煎機で焙じてブレンドすることで、香り高く旨みに富んだ独自の味に仕上げています。加賀棒茶は100gなどの袋詰めのほか、約2回分の「ちょこっとパック」、手軽なティーバッグも販売。水筒やマグボトル持参の場合、淹れたてのお茶を入れてもらえるサービス(130円~、税別)も行っています。

店舗情報

野田屋茶店(のだやちゃてん)

野田屋茶店
  • URL:https://www.nodayatea.jp
  • 住所:石川県金沢市竪町3 MAP
  • アクセス:JR金沢駅東口から北鉄バス城下まち金沢周遊バス「左回りルート」乗車約12分、「片町」下車徒歩約6分
  • 営業時間:9:30~18:30
  • 定休日:無休(1月1・2日を除く)
  • TEL:076-221-0982
  • 駐車場:無し

すゞめ 近江町市場店

つきたて作りたての餅に舌鼓

「塩豆大福」1個120円。販売状況を見て随時補充するので作りたてが並ぶ「塩豆大福」1個120円。販売状況を見て随時補充するので作りたてが並ぶ

農産物の生産・加工・販売を行う石川県白山市の農業法人「六星(ろくせい)」が手掛ける、和菓子の直売店。名物の「塩豆大福」は、自社栽培したもち米を蒸してついた餅を、一つ一つ手で丸めて作っています。
餅の割合を多めにしているのは「つきたての餅のおいしさを知ってほしい」という思いから。甘さを抑えた粒あんと、ふっくらとして塩味の効いた黒豆が、餅の旨みを際立たせる絶妙のバランスです。賞味期限は製造日当日中。購入後は早めにいただくのが、よりおいしく味わうコツです。

熱々の焼きたて餅をぜんざいで

「豆餅ぜんざい」250円。餅は豆板餅、白餅、玄米餅、よもぎ餅から選ぶことができる「豆餅ぜんざい」250円。餅は豆板餅、白餅、玄米餅、よもぎ餅から選ぶことができる

店があるのは、鮮魚や青果などの小売店、飲食店が集う「近江町市場」。「塩豆大福」をはじめ、だんごやわらび餅、せんべいなどが並び、イートインスペースもあります。
「塩豆大福」と並ぶ看板メニューは、注文を受けてから餅を焼く「豆餅ぜんざい」。杵(きね)でついた餅に黒豆をたっぷり混ぜた豆板餅は、コシが強くなめらかで、ぜんざいがよく絡みます。「豆餅ぜんざい」は期間限定で、毎年9月頃から5月頃まで販売。夏季は「塩豆あずき(おもち入り)」や「金沢ゆず&レモン」など、各種かき氷が登場します。

店舗情報

すゞめ 近江町市場店

すゞめ 近江町市場店
  • URL:https://suzume.shop-pro.jp
  • 住所:石川県金沢市青草町88 近江町いちば館1階 MAP
  • アクセス:JR金沢駅東口から徒歩約15分
    JR金沢駅東口から北鉄バス城下まち金沢周遊バス「左回りルート」乗車約5分、「武蔵ヶ辻・近江町市場」下車すぐ
  • 営業時間:9:00~17:00
  • 定休日:水曜
  • TEL:076-282-9508
  • 駐車場:有料(近江町いちば館駐車場、30分まで無料)

圓八(えんぱち)おみやげ処 金沢

江戸時代からの製法を守る唯一無二のあんころ餅

「あんころ餅」(一包)420 円。消費期限は販売当日「あんころ餅」(一包)420 円。消費期限は販売当日

1737年(元文2年)の創業時、天狗が作り方を伝授したという由来が残る「あんころ餅」。秘伝の製法は代々の当主に受け継がれ、石川県を代表する銘菓として愛されています。
一見シンプルな趣ですが、こしあん作りに要する時間は3日間。一般的に餡は小豆を炊いて作りますが、「圓八」では北海道産の小豆を蒸し、灰汁(あく)を抜いてから蜜を加えます。控えめな甘さで口溶けの良いこしあんの中には、石川県産のもち米で作るきめ細やかな餅が入り、包みの竹皮の香りが、風味を一層引き立てます。

1日3回の入荷で作りたてを提供

金沢駅構内の「おみやげ処 金沢」に並ぶ「あんころ餅」金沢駅構内の「おみやげ処 金沢」に並ぶ「あんころ餅」

「あんころ餅」は、本店のある白山市をはじめ石川県内の10店舗で販売していますが、金沢駅構内のショッピングモール「金沢百番街 Rinto」内にある「おみやげ処 金沢」での購入が便利です。
「あんころ餅」の入荷は、天候や交通状況にもよりますが、通常8時20分前後、10時前後、14時前後の1日3回で、入荷にあわせて足を運ぶ人も多いそうです。人気商品のため、夕方には完売してしまうことも多いので、早めの購入がおすすめです。

店舗情報

圓八(えんぱち)おみやげ処 金沢

圓八(えんぱち)おみやげ処 金沢
  • URL:http://www.enpachi.com
  • 住所:石川県金沢市木ノ新保町1-1 金沢百番街 Rinto内 MAP
  • アクセス:JR金沢駅構内
  • 営業時間:7:00~21:00
  • 定休日:無休
  • TEL:076-233-6088(おみやげ処 金沢)
  • 駐車場:有料(金沢百番街提携駐車場、2,160円以上の購入で最長1時間無料)

中谷とうふ

豆乳たっぷりのまろやかソフトクリーム

「豆乳ソフトクリーム」350円。毎年4月上旬頃から11月上旬頃までの季節限定販売「豆乳ソフトクリーム」350円。毎年4月上旬頃から11月上旬頃までの季節限定販売

金沢三茶屋街のひとつ「にし茶屋街」にある豆腐店。北陸産のエンレイ大豆他、選び抜いた大豆で作る豆腐は、長年地域の人々に親しまれています。
豆腐の名店が手掛ける「豆乳ソフトクリーム」は、原材料の約7割に豆乳を使い、甘みは季節や天候で調整して提供。味わいは濃厚ながらも程よい甘さで、大豆本来のコクと旨み、香りを堪能できます。店頭に置かれた地元の大野醤油をかけると、甘じょっぱさと香ばしさで、キャラメルのような味わいに。お好みで試してみてはいかがでしょう。

おいしいアイスクリームは、おいしい豆腐から

左から「とうふアイスクリーム」350円、「手造り絹とうふ」150円左から「とうふアイスクリーム」350円、「手造り絹とうふ」150円

通年味わえるスイーツとして「手造り絹とうふ」を練りこんだ「とうふアイスクリーム」も評判です。大豆の風味を損なわないすっきりとした甘みで、ジェラートのような口当たり。アイスクリームも大野醤油をかけて、フレーバーの変化を楽しめます。
店自慢の豆腐や総菜も見逃せません。北陸産のエンレイ大豆と能登の天然にがりで作る「昔とうふ(きぬとうふ)」をはじめ、木綿豆腐や寄せ豆腐、厚揚げ、おから煮などもおすすめです。

店舗情報

中谷とうふ

中谷とうふ
  • 住所:石川県金沢市野町2-19-13 MAP
  • アクセス:JR金沢駅東口から北鉄バス城下まち金沢周遊バス「左回りルート」乗車約15分、「広小路」下車徒歩約4分
  • 営業時間:10:00~18:00、冬季 ~17:30
  • 定休日:日曜
  • TEL:076-241-3983
  • 駐車場:無し
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