ご当地サポーター
箱根の気温と服装をチェックしよう

神奈川県の南西部に位置する箱根。日本有数の温泉源泉数と湯量を誇り、首都からのアクセスも良いことから、江戸時代には「箱根の七湯湯治」が定着。明治時代になると外国人の避暑地として人気を呼び、今も日本トップクラスの集客を誇る温泉地として人気を博しています。
箱根は、箱根火山カルデラを囲む標高1000mの外輪山とカルデラ内の湖や草原湿地帯などで形成されています。外輪山の麓にある標高約97m箱根湯本の年間の気温は、東京とあまり変わりませんが、標高645mに位置する仙石原になると、3~4℃気温が低くなります。もっとも寒い1月では最低気温の差が約8℃にもなります。
豊かな自然に温泉と、年間を通じて楽しめる箱根を快適に過ごすためにも、標高差を考えて、季節にあった寒さ対策のためのプラス1枚を用意し、寒暖差に備えましょう。

箱根(箱根湯本・仙石原)の年間気温

宮城野の桜(写真提供:箱根町企画観光部観光課)
宮城野の桜(写真提供:箱根町企画観光部観光課)

箱根湯本の3月の平均気温は7.9℃と東京より少し寒いぐらいの気温です。仙石原の平均気温は4.5℃とまだ厚手のコートが必要となります。ただし、日中は箱根湯本・仙石原とも20℃前後まで上がるので、脱ぎ着しやすい服装で出かけましょう。
3月下旬になると箱根でも桜が開花し始めます。箱根湯本や大平台から咲き始め、徐々に標高の高い地域へと桜前線が移動し、芦ノ湖では5月上旬まで桜を楽しむことができます。
新緑が眩しい箱根の4、5月は、おでかけのベストシーズン。箱根強羅公園など、ツツジの名所は華やぎの空間に。箱根湯本・仙石原ともに最高気温が20℃を超える日もありポカポカとした陽気の中で過ごせます。日中は、長袖シャツなどで十分ですが、仙石原など標高の高い地域は、朝晩が冷え込むのでパーカーやジャケットなどの携帯をおすすめします。

箱根登山鉄道「あじさい電車」
箱根登山鉄道「あじさい電車」

6月の箱根は、雨が降る日が多く降雨日は月の半分以上。箱根湯本の平均気温19.3℃、仙石原の17.7℃より、雨が降ると寒く感じられます。ウインドブレーカーや、少し厚めの上着を用意しておくと便利です。6~7月上旬にかけて、箱根登山鉄道の「あじさい電車」が登場。雨で艶めくアジサイが車窓を彩ります。梅雨が明けると、箱根湯本は熱い夏を迎え、8月の平均気温は24.6℃。一方、仙石原の8月の平均気温は22.9℃と、2℃ほど低くなります。どちらも日中はTシャツなどで過ごせますが、標高の高い地域に行く時は薄手のカーディガンの用意を。また、8月は雨が降る確率が高いので雨具を用意しておきましょう。
夏は、芦ノ湖の花火大会や強羅の大文字焼きなど、イベントも満載です。

仙石原 すすき草原
仙石原 すすき草原

箱根湯本の9月の平均気温は20.9℃。仙石原は19.2℃。9月中旬までは、日中は残暑も厳しく夏と同様の服装で出かけられますが、下旬になると標高の高い地域から一気に秋めいてきます。朝晩だけでなく日中も涼しく感じる日が増えてくるので、上着の上から羽織れる大判のストールなどがあれば重宝します。外輪山の頂上から木々が色づき始めるのが10月下旬。仙石原のすすき草原も黄金色に輝き始めます。紅葉・ススキの見頃となる11月の平均気温は、箱根湯本が11.3℃、仙石原が9.1℃に。夜はさらに冷え込み11月下旬になると仙石原ではマイナスを記録する日も増えてきます。紅葉を楽しみに出かける場合、コートは必須。足元もブーツを履くなど、防寒対策が必要です。
また、秋の箱根は雨の日が多いので、雨具を持ち歩きましょう。

芦ノ湖
芦ノ湖

箱根の冬は、標高の低い地域と高い地域で服装が異なります。箱根湯本の冬の平均気温は東京の平均気温と比べても1~2℃低い程度のため、東京と同じ外出着で問題ありません。一方、仙石原の平均気温は、最低気温が-5℃以下になる日も多く、月に数回雪が降り、積雪もあります。外出時は、ダウンコートにブーツ、首元にはマフラーなど、防寒対策は必須。車で出かける場合は事前に天気予報を確認し、雪の可能性がある場合は、チェーンやスタッドレスタイヤの装備を行いましょう。
また、冬は晴れの日が多く、芦ノ湖などでは、澄んだ空気の中、雪化粧をした富士山の姿がはっきりと浮かび上がります。そんな絶景を堪能できる箱根は、暖かい温泉が恋しくなる季節の目的地にぴったりです。

観光を楽しんた後は、温泉宿でくつろぎのひとときはいかがでしょうか。星野リゾートの温泉ブランド「界」は、渓流沿いに佇む瀟洒な温泉旅館「界 箱根」、アート体験が楽しめるアトリエ温泉旅館「界 仙石原」の2つの個性的な宿を箱根エリアで運営しています。

雄大な湯坂山と清流・須雲川を望む、箱根寄木細工の宿

箱根寄木細工に囲まれてくつろげる客室(ご当地部屋)もご用意
箱根寄木細工に囲まれてくつろげる客室(ご当地部屋)もご用意

箱根湯本駅から車で約7分。箱根旧街道沿いの、須雲川に面した地に佇む瀟酒な温泉旅館。冷え性などにも良いとされるナトリウムー塩化物泉の源泉を湛えた古代檜の浴槽からは、湯坂山の四季折々の風情が楽しめます。全客室からも、湯坂山と須雲川をのぞむことができ、川のせせらぎに耳を傾けながら静かな環境で過ごせます。
館内は、伝統工芸「箱根寄木細工」の器や掛け軸、家具を取り入れており、箱根に息づく文化を感じられます。毎晩開催の「寄木CHAYA」(無料)では、紙芝居を用いて寄木細工誕生の逸話やその作り方を楽しくお伝えしています。
お食事は「明治の牛鍋」(特別会席)をご賞味いただけます。温泉保養地として欧米人や上流階級に親しまれ、早くから西洋的な料理が作られてきた歴史的背景を取り入れた逸品です。

星野リゾート 界 箱根

露天風呂付客室に泊まり、アートと大自然に包まれる滞在を

客室は全室露天風呂付き。琉球畳の上にソファーを配した和洋室タイプ
客室は全室露天風呂付き。琉球畳の上にソファーを配した和洋室タイプ

箱根湯本駅から車で約30分。雄大な山々に囲まれ喧噪から離れた仙石原は、作品制作に没頭するのに適した場所として、多くの芸術家に愛されてきました。「界 仙石原」はこの地に佇むアトリエ温泉旅館です。
客室には、アーティストが実際に宿泊して制作した作品が飾られており、その筆使いを間近に感じながらくつろげます。お食事も、遊び心と美しさをひきたてるアートのセンスが光る器や、大涌谷の煙をイメージした瞬間燻製など、趣向を凝らした演出が施されています。また、「手ぬぐいの絵付け・色付け体験」(無料)では、創作体験を楽しめます。
温泉は、大涌谷から引いた硫酸塩・塩化物温泉で、短時間の入浴で肌が滑らかになり、身体がしっかりと温まります。「界 仙石原」でアートと大自然に包まれるひと時をお過ごしください。

星野リゾート 界 仙石原
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