箱根でおすすめの美術館7選。本格派から個性派ミュージアムまで
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全国に高い知名度を誇る観光地・箱根は、美術館の数が多いことでも知られています。絵画作品や彫刻作品を集めた美術館はもちろん、食器やミニチュアなど専門的な品を扱うミュージアムまで箱根町だけで数十カ所もあります。その中から、写真映えする作品や建築がある人気の美術館を選りすぐってご紹介します。

※新型コロナウィルス感染拡大防止のため、営業時間の変更や休業の場合があります。お出かけの際は事前にご確認ください。

ポーラ美術館

モネ、ルノワール、ゴッホなど、印象派画家の本物作品を展示

クロード・モネ「睡蓮の池」ポーラ美術館蔵 1899年 油彩/カンヴァス 88.6×91.9 cmクロード・モネ「睡蓮の池」ポーラ美術館蔵 1899年 油彩/カンヴァス 88.6×91.9 cm

19世紀フランス印象派の作品を中心にモネ、ルノワール、ゴッホ、ピカソなど西洋絵画約400点を収蔵しています。その他、黒田清輝、岸田劉生などの日本画、世界の化粧道具なども常設展示。世界的にも貴重なコレクションを保有する美術館ですが、小さな子ども連れの家族も多くカジュアルな雰囲気も漂います。
アートをじっくり鑑賞した後は、カフェやレストランで食事を楽しみながらリラックスできるので、ゆっくりとした時間を過ごしたい方におすすめです。

仙石原の森と調和した光あふれる設計

バリアフリーの館内バリアフリーの館内

標高約700m、箱根仙石原の森に寄りそうように佇む美術館。地上2階・地下2階の4階建ての建物は地上部分の高さを抑え、そのほとんどを地下に置くことで自然との共生を図っています。さらに、最上階の天井や壁面の一部はガラス張りで多くの光を採り入れる設計に。白を基調とした壁や床に陽の光が射し込み、明るく心地良い空間が広がります。
また、美術館の周囲にはブナやヒメシャラが群生。森の中に続く遊歩道沿いには21の彫刻作品が点在し、自然とともにアートを楽しむこともできます。

施設情報

ポーラ美術館

ポーラ美術館
  • URL:https://www.polamuseum.or.jp/
  • 住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285 MAP
  • アクセス:箱根登山鉄道強羅駅から車で約10分
    バス:箱根登山鉄道箱根湯本駅または強羅駅からバス乗車、「ポーラ美術館」下車徒歩約1分
  • 営業時間:9:00~17:00(16:30最終入館)
  • 定休日:無休(展示替のため臨時休館あり)
  • 料金:大人1,800円、65歳以上1,600円、大学生・高校生1,300円、中学生以下無料
  • TEL:0460-84-2111
  • 駐車場:有料
  • 備考:箱根登山鉄道の箱根湯本駅~強羅駅は長期運休中 ※公開時点

彫刻の森美術館

風景に溶け込むようなアート作品を堪能できる野外美術館

箱根の自然と芸術が美しく融合箱根の自然と芸術が美しく融合

箱根登山鉄道「彫刻の森」駅から歩いてすぐ、箱根の雄大な山々を望む国内初のオープンエアミュージアム。約7万㎡の広大な敷地内には、ロダンや岡本太郎といった国内外の著名な彫刻家による野外作品約120点が点在。敷地内をゆったりと散策しながら名作を鑑賞できます。
その他、「ピカソ館」などの室内展示場から、レストランやカフェ、ミュージアムショップまで充実。子どもから大人まで楽しめる美術館です。

野外彫刻の名作やピカソのコレクションなど見どころが満載

幻想的な「幸せをよぶシンフォニー彫刻」。らせん階段をのぼって、上から眺めることも幻想的な「幸せをよぶシンフォニー彫刻」。らせん階段をのぼって、上から眺めることも

見どころは、自然に溶け込むように点在するシンボル「幸せをよぶシンフォニー彫刻」をはじめとした野外彫刻です。近・現代を代表する名作の数々が手の届く位置にあり、迫力満点。箱根の自然と一体化しているので、季節ごとに違った表情を見せてくれるのも魅力です。
室内展示場のおすすめはピカソ館。ピカソが65歳から始めたという陶芸作品をはじめ、油彩、版画、タピストリーなど、約300点を順次公開。絵画だけにとどまらない、ピカソの多彩な魅力に触れることができ、こちらも必見です。

施設情報

彫刻の森美術館

彫刻の森美術館
  • URL:https://hakone-oam.or.jp
  • 住所:神奈川県足柄下郡箱根町ニノ平1121 MAP
  • アクセス:箱根登山鉄道彫刻の森駅から徒歩約2分
    バス:箱根登山鉄道箱根湯本駅からバス乗車、「ニの平入口」下車徒歩約5分
  • 営業時間:9:00~17:00(16:30最終入館)
  • 定休日:無休
  • 入館料:一般1,600円、大学生・高校生1,200円、中学生・小学生800円
  • TEL:0460-82-1161
  • 駐車場:有料
  • 備考:箱根登山鉄道の箱根湯本駅~強羅駅は長期運休中 ※公開時点

岡田美術館

箱根最大級の美術館、古代から近代まで日本・東洋のアートが充実

屋内展示面積は約5,000㎡と箱根最大級。写真は屏風をメインに日本絵画のコレクションを公開する3階展示室屋内展示面積は約5,000㎡と箱根最大級。写真は屏風をメインに日本絵画のコレクションを公開する3階展示室

小涌谷にある5階建ての美術館。琳派(りんぱ)の絵師や伊藤若冲(じゃくちゅう)らによる近世・近代の日本画と、中国・韓国・日本の陶磁器を中心に多彩な東洋美術を鑑賞できます。縄文土器や埴輪といった考古遺品、仏教美術などもあり、常時約450点を展示。中には江戸時代の名工・尾形乾山(けんざん)作「色絵竜田川文透彫反鉢」他、重要文化財もあり見応え十分です。
屋外には、風神・雷神を描いた縦12m、横30mの大壁画「風・刻(かぜ・とき)」を望みながらくつろげる足湯カフェも併設しています。

芸術鑑賞後は庭園美に癒され、ランチが人気の飲食施設へ

自然豊かで趣のある「開花亭」。店名は、明治時代中期にこの地にあった欧米人向けホテルの名に由来自然豊かで趣のある「開化亭」。店名は、明治時代中期にこの地にあった欧米人向けホテルの名に由来

敷地内にある庭園の広さは約15,000㎡。小涌谷の地形を生かした自然豊かな空間で、静寂の中に滝や渓流の水音が心地良く響いています。初夏のショウブやアジサイ、秋の紅葉といった四季折々の草花も見どころで、約400株のボタンが咲く4月下旬~5月上旬頃は特におすすめです。一角には昭和初期の日本家屋を改装した飲食施設「開化亭」もあり、庭園の景色を眺めながら食事や甘味を楽しめます。名物の「豆アジ天うどん」や金~月曜限定の懐石弁当の他、春・夏・秋に行う特別ランチ企画のメニューが人気です。

施設情報

岡田美術館

岡田美術館
  • URL:https://www.okada-museum.com/
  • 住所:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1 MAP
  • アクセス:箱根登山鉄道小涌谷駅から徒歩約19分
  • バス:箱根登山鉄道小田原駅・箱根湯本駅からバス乗車、「小涌園」下車すぐ
  • 時間:9:00~17:00(16:30最終入館)
    開化亭 食事11:00~17:00(L.O.16:30) 喫茶14:00~、庭園9:00~17:00(16:30最終入園)
  • 定休日:12月31日、1月1日、展示替期間
  • 料金:美術館入館料 一般・大学生2,800円 小・中・高校生1,800円 未就学児無料、庭園入園料300円
    足湯 入浴料500円(美術館利用者は無料)、タオル300円
  • TEL:0460-87-3931
  • 駐車場:無料(庭園・足湯・開化亭のみ利用の場合1時間無料)
  • 備考:工事のため庭園の一部を閉鎖中。工事完了まで庭園入園料は無料。また、庭園入園料無料に伴い、庭園のみの利用者は駐車場有料。箱根登山鉄道の箱根湯本駅~強羅駅は長期運休中  ※公開時点

箱根美術館

庭園の中に佇む美術館で自然の美しさを知る

園内で特に人気の散策スポット「神仙郷(しんせんきょう)」は、国の登録記念物にもなっている園内で特に人気の散策スポット「神仙郷(しんせんきょう)」は、国の登録記念物にもなっている

箱根美術館創設者の岡田茂吉が、自然との調和を意識して設計した美術館。最大の見どころは、美術館本館前に広がる「神仙郷」と名付けられた庭園です。約130種類の苔と約200本のモミジを観賞できる「苔庭」や、宮城野萩が咲く「萩の道」、竹庭、巨岩と渓流の「石楽園」などがあり、四季折々の景色を堪能できます。
また美術館内では、縄文時代の土器から鎌倉・室町時代に製作された信楽・備前・瀬戸焼といった古窯の壺や甕(かめ)などを展示しています。

茶室から眺める、苔とモミジで彩られた庭園

庭園に佇む茶室「真和亭」。季節のお菓子と抹茶をいただける庭園に佇む茶室「真和亭」。季節のお菓子と抹茶をいただける

庭園美を堪能したい方におすすめの訪問時期は、苔庭のモミジが一斉に色づく例年11月頃。庭園の茶室から庭園を眺めれば、一幅の絵画の中に入り込んだような気分を味わえます。紅葉に溶け込んだ茶室で季節のお菓子と抹茶をいただくと、優美な景観に心が落ち着きます。
また、館内のミュージアムショップは、大きなガラス張りの休憩所になっており、渓流をはさんで苔庭を眺められるビュースポットとして人気です。

施設情報

箱根美術館

箱根美術館
  • URL:http://www.moaart.or.jp/hakone/
  • 住所:神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300 MAP
  • アクセス:箱根登山ケーブルカー公園上駅から徒歩約1分
    バス:箱根登山鉄道強羅駅からバス乗車、「箱根美術館」下車すぐ
  • 営業時間:4~11月 9:30~16:30、12~3月 ~16:00(ともに最終入館は閉館30分前まで)※茶室「真和亭」10:00~15:30
  • 定休日:木曜(祝・休日の場合、11月は開館)、年末年始
  • 料金:一般 900円、65歳以上700円、高校生・大学生 400円、中学生以下無料
    ※茶室「真和亭」一服720円
  • TEL:0460-82-2623
  • 駐車場:無料
  • 備考:箱根登山ケーブルカーは2020年3月下旬(予定)まで運休中。箱根登山鉄道の箱根湯本駅~強羅駅は長期運休中 ※公開時点(ともに代行バス運行中)

箱根ガラスの森美術館

貴重なヴェネチアン・グラスの名品を所蔵

ヴェネチアにある「ドゥカーレ宮殿」の天井を模した「ヴェネチアン・グラス美術館」の館内ヴェネチアにある「ドゥカーレ宮殿」の天井を模した「ヴェネチアン・グラス美術館」の館内

ヴェネチアン・グラスを専門に紹介する美術館。園内には広い庭園を中心に「ヴェネチアン・グラス美術館」、「現代ガラス美術館」、イタリアンレストランがあります。
ヴェネチアン・グラス美術館では、ヴェネチアン・グラスが最も隆盛を誇った15~16世紀の作品から19~20世紀の作品まで約100点を展示。ルネサンス時代の名品「点彩花文蓋付ゴブレット」をはじめ、全ての作品を自由に撮影できます。ヨーロッパ貴族の館を再現した館内も見ごたえがあり、中でも豪華なシャンデリアがある部屋は必見です。

煌びやかな光を放つ屋外のガラス展示

大涌谷を望む最高のロケーションに立地。庭園には高さ約9m、全長約10mの「光の回廊」などの作品がある大涌谷を望む最高のロケーションに立地。庭園には高さ約9m、全長約10mの「光の回廊」などの作品がある

ヴェネチアン・グラス美術館の入口から庭園に続く橋には、人気のインスタレーション「光の回廊」が。16面カットのクリスタルガラスを約16万粒も使用しており、陽の光を浴びると7色のまばゆい光を放ちます。屋外作品を鑑賞しながら庭園を一周した後は「現代ガラス美術館」へ。現代ガラス作家たちの作品を観賞しつつ、約5,000種類10万点の商品を扱うミュージアムショップでガラス製品を購入できます。
他に、園内のレストランでは、イタリア人歌手によるカンツォーネの生演奏なども楽しめます。

施設情報

箱根ガラスの森美術館

箱根ガラスの森美術館
  • URL:https://www.hakone-garasunomori.jp/
  • 住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原940-48 MAP
  • アクセス:箱根登山鉄道強羅駅から車で約10分
    バス:箱根登山鉄道箱根湯本駅からバス乗車、「俵石・箱根ガラスの森前」下車徒歩約1分、または強羅駅からバス乗車、「箱根ガラスの森」下車すぐ
  • 営業時間:10:00~17:30(17:00最終入館)
  • 定休日:1月中旬の11日間(日程は年度により異なる)
  • 料金:大人1,500円、65歳以上1,400円、大学生・高校生1,100円、小・中学生600円
  • TEL:0460-86-3111
  • 駐車場:有料
  • 備考:箱根登山鉄道の箱根湯本駅~強羅駅は長期運休中 ※公開時点

星の王子さまミュージアム

「星の王子さま」をテーマにした世界で唯一のミュージアム

園内の通りを歩くだけでもフランスに来たような気分に。建物だけでなく看板などのディテールにも注目園内の通りを歩くだけでもフランスに来たような気分に。建物だけでなく看板などのディテールにも注目

1943年(昭和18年)に出版され、世界中にファンを持つ文学作品「星の王子さま」と、その作者、サン=テグジュペリの生涯を紹介するミュージアムです。彼の生涯を9つの時代に分けて紹介する展示ホールでは、幼少期に過ごした部屋や郵便輸送パイロット時代の様子が再現され、写真や手紙・愛用品などを見学できます。また、屋外には1900年代のフランス・リヨンの街並みを再現した「王さま通り」などがあり「星の王子さま」を知らない人でも楽しめます。

女性に人気のヨーロピアン・ガーデンとかわいいレストラン

「星の王子さま」が描かれた「Le Petit Prince ふわふわパンケーキ」750円「星の王子さま」が描かれた「Le Petit Prince ふわふわパンケーキ」750円

展示の他、女性からの人気が高いのがエントランス先に広がるヨーロピアン・ガーデン。庭師に憧れていたというサン=テグジュペリの思いを汲み、サクラやアジサイ、赤いバラ、クリスマスローズをテーマに整備されています。一角には教会もあり、ステンドグラスには物語のキャラクターが隠れているとして、ファンに人気のスポットです。
庭園と展示ホールの見学後はレストラン「ル・プチ・プランス」へ。「星の王子さま」のモチーフが散りばめられた店内で、物語にちなんだ料理やスイーツを楽しめます。

施設情報

星の王子さまミュージアム

星の王子さまミュージアム
  • URL:https://www.tbs.co.jp/l-prince/
  • 住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原909 MAP
  • アクセス:箱根登山鉄道強羅駅から車で約12分
    バス:箱根登山鉄道箱根湯本駅または強羅駅からバス乗車、「川向・星の王子さまミュージアム」下車徒歩約1分
  • 営業時間:9:00〜18:00(17:00最終入園)、展示・映像ホール9:00〜17:30
    レストラン「ル・プチ・プランス」11:00~18:00(フード11:30~、L.O.デザート・フード17:00/ドリンク17:30)
  • 定休日:第2水曜(3・8月は無休)
  • 料金:大人1,600円、65歳以上・大学生・高校生・専門学校生1,100円、小・中学生700円 ※レストランのみの利用は入園料不要
  • TEL:0460-86-3700(ミュージアム)、0460-86-3707(レストラン「ル・プチ・プランス」)
  • 駐車場:有料(土日祝・長期休暇など)
  • 備考:箱根登山鉄道の箱根湯本駅~強羅駅は長期運休中 ※公開時点

箱根ドールハウス美術館

12分の1のミニチュアの世界に心癒される

古き良きアメリカの民家のダイニングをミニチュアで再現古き良きアメリカの民家のダイニングをミニチュアで再現

ドールハウスの世界的コレクションを所蔵。ドールハウスとは小さな家を意味し、実物の12分の1サイズを基準にした美術工芸品です。作品に顔を近づけて瞳を凝らせば、精工に作られた人物や道具などに夢中になってしまいます。200年以上前に作られたアンティークドールハウスから昭和の商店街を再現したミニチュアまで幅広く展示されているので、お気に入りの作品がきっと見つかるはずです。

世界の2大コレクションを所蔵する国内屈指のドールハウス美術館

ドールハウスの本場イギリスで高く評価されている作品「ハスケルハウス」ドールハウスの本場イギリスで高く評価されている作品「ハスケルハウス」

こちらで特筆すべきは所蔵作品のレベルの高さ。ドールハウス界で2大プライベートコレクションといわれている作品が一堂に会するのは国内でもここだけ。それぞれの作品に込められた各国の文化や歴史的背景、物語性を読み解きながら見て回るのもおすすめです。
館内1号館のミュージアムショップでは、ドイツ製のドールハウスやミニチュアグッズなどを販売。また、同館では月に数回、プロの作家によるミニチュア作りのワークショップを開催しており、小さな木の家などを作ることもできます(所要約30分)。

施設情報

箱根ドールハウス美術館

箱根ドールハウス美術館
  • URL:http://hakonedollhouse.jp/
  • 住所:神奈川県足柄下郡箱根町芦之湯84-55 MAP
  • アクセス:箱根登山鉄道強羅駅から車で約10分
    バス:箱根登山鉄道箱根湯本駅または強羅駅からバス乗車、「芦ノ湯」下車徒歩約1分
  • 営業時間:4~10月10:00~17:30、11~3月~17:00(ともに最終入館は閉館30分前まで)
  • 定休日:第2・4火曜(8月は無休)、12月31日~1月3日
  • 料金:大人1,200円、大学生・中・高校生1,000円、小学生700円
  • TEL:0460-85-1321
  • 駐車場:無料
  • 備考:ワークショップの詳細については電話で要確認
    箱根登山鉄道の箱根湯本駅~強羅駅は長期運休中 ※公開時点
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。