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観光地として名高い、日光・鬼怒川温泉の気温と服装を知っておこう

首都圏から近く自然豊かな日光は、鬼怒川温泉や紅葉の名所、世界遺産の寺社仏閣などがあり、四季折々に人気の有名観光地。「関東の冷蔵庫」と称されることもあり、冷涼な気候が魅力ですが、標高差で気温に大きな違いがあることも特徴です。渓谷沿いにある鬼怒川温泉郷は標高約400m、世界遺産の「日光東照宮」や「二荒山神社」などがある日光市街地は標高500~600m、日本三大名瀑と称される「華厳ノ滝」や「中禅寺湖」などがある奥日光は標高1300mを越えるので、季節と行先によって標高差が気温に大きく影響します。朝晩の寒暖差も大きいので、ストールや防寒グッズなど何か一つ多めに持って行くようにしましょう。

▼日光市街地の年間気温と服装
日光市街地の秋(9〜11月)の服装・気温

▼奥日光の年間気温と服装
奥日光の秋(9〜11月)の服装・気温

ライトアップに浮かび上がる鬼怒川護国神社の夜桜
ライトアップに浮かび上がる鬼怒川護国神社の夜桜

3月は、日光市街地も奥日光も未だ冬の続き。平均最低気温は市街地でも0℃近く、奥日光では-4.1℃と雪景色が残っています。4月中旬位まで降雪もあるので防寒ブーツなどで足元を整え、車で行く場合は冬タイヤを装備しましょう。
鬼怒川温泉は4月初旬から、日光エリアは下旬頃になると桜が開花し、春の訪れを告げます。「鬼怒川護国神社」の桜はライトアップされ、夜桜も楽しめる穴場スポット。中禅寺湖の桜並木は5月上旬から開花しますが、平均気温は11.4℃なので、お花見に行く場合は暖かい上着を忘れずに。
また、「日光二荒山神社」の奥宮があり、信仰の対象でもある男体山(標高2486m)は、例年4月25日の山開きから登山が可能になり(2020年は新型コロナウイルスの影響で5月25日~11月11日)、多くの人が登頂を目指します。中禅寺湖を眼下に見下ろす絶景は感動的です。

幻想的な風景 が広がる草原「小田代原(おだしろがはら)」
幻想的な風景 が広がる草原「小田代原(おだしろがはら)」

例年6月初旬に梅雨入りする日光エリアは降水量が多く、湿度も高くなります。平均気温は20℃前後で東京より3~5℃低く、朝晩は気温が下がるので雨具にもなる撥水性のある上着があると安心です。大自然が創り出した渓谷を船で下る「鬼怒川ライン下り」では、水しぶきを浴びながらダイナミックな景観が楽しめます。
また、「日光東照宮」に参詣したら、本殿の後ろから続く石畳を通り、深い杉木立に包まれた207段の石段を上っていくと、徳川家康の墓所がある奥宮に。歴代将軍しか昇段が許されなかった神聖なエリアは1965年から一般開放され、パワースポットとしても魅力です。
7・8月は、冷涼な奥日光がおすすめ。平均最高気温も23℃前後と過ごしやすいので、7月上旬から咲き始める「ニッコウキスゲ」や湿原に延びる木道を歩く「戦場ヶ原」など、大自然を満喫できる散策に最適な季節です。平均最低気温は15℃前後になりますから少し厚手の上着を持っていきましょう。

湖面に映える紅葉と青空が創り出す景観は大自然からの贈り物
湖面に映える紅葉と青空が創り出す景観は大自然からの贈り物

紅葉の名所として名高い日光。標高差があることが幸いし、9月下旬から11月下旬まで紅葉の見頃が続きます。奥日光の「湯ノ湖(標高1475m)」は9月下旬から赤、黄、茶と色とりどりの紅葉が色づき、湖面に映る景色が神秘的。湖岸に散策路があり1時間ほどで一周できるので、一足早く紅葉を愛でるおすすめスポットです。
例年10月中旬から見頃を迎える有名な「いろは坂」は渋滞が発生するので、首都圏から車で行く場合はかなり早朝に出発した方がいいでしょう。日光は四十八滝と称されるほど滝が多いので、滝めぐりをしながら紅葉を見て回るのも楽しいものです。
鬼怒川温泉から川治温泉の間にある「龍王峡」。遊歩道が整備されているので、岩の景観が作る渓谷美と紅葉を眺めながらの散策ができます。秋は東京より、市街地で4℃前後、奥日光では10℃前後も低いので、フリースなど軽くて暖かい服やウールのストール、暖かい靴下などがおすすめです。

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スノーシューで戦場ヶ原をハイキングした先には「庵滝」の氷瀑が輝いている
スノーシューで戦場ヶ原をハイキングした先には「庵滝」の氷瀑が輝いている

年間を通して冷涼な日光なので、冬は厳しい気候となり、市街地でも平均気温が0℃前後、奥日光では氷点下となります。降雪する日も多くなるので、雪景色に映える「日光東照宮」や「二荒山神社」など社寺の佇まいは格別。凛とした空気の中をゆっくり参拝したり、門前町の店を散策する楽しみがあります。ただ雪道や凍結した道になるので、防寒ブーツは必須です。
奥日光では、滝が凍結してブルーアイスになる氷瀑が圧巻。1~2月は-20℃になる日もあるほどの厳寒なので、ダウンコートやニット帽に加え、携帯カイロなども持ち、暖を取りましょう。雪原をスノーシューでハイキングをするなど、厳しい冬ならではのアクティビティも人気。初心者でもツアーに参加すれば安心してガイドして貰えます。
「いろは坂」は通行止めにはなりませんが、凍結道路に慣れていない場合は公共バスを利用することをお勧めします。マイカーで行く場合、スタッドレスタイヤなどは必須です。

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