阿蘇・九重エリアの気温と服装をチェックしよう 
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世界ジオパークにも認定されている「阿蘇くじゅう国立公園」。熊本県、大分県にまたがる広大な国立公園内に阿蘇市(熊本県)と九重町(大分県)はあります。世界最大級のカルデラを有する阿蘇山、今も噴煙を上げる九州最高峰の中岳(1,791m)、くじゅう連山から由布岳に至るまで、火山が生み出した特有の景観が広がります。
阿蘇市・九重町は標高は約400m~1,000m。100mごとに気温が0.6℃変わるといわれているため、低地と高地では3.6℃ほどの差が生じるので、標高に応じて服装を備えておくことが必要となります。
気候は、典型的な山地気候。気温が低く年間の温度差は平地に比べると小さいものの、局地的な天気の変化が大きく、雲や霧も出やすい傾向にあります。夏は冷涼で過ごしやすく、冬は厳しい寒さとなります。

九重町気温グラフ

阿蘇市・九重町の春(3~5月)の気温・服装について

野焼きの様子野焼きの様子

まだ寒さの続く3月の平均気温は8.5℃。「阿蘇くじゅう国立公園」の春は「野焼き」から始まります。2月下旬から3月初旬に冬の枯草が焼かれ一面黒焦げになった草原は、やがて草が芽吹き緑一面に。
キスミレやハルリンドウなどの可憐な花々が咲き始めるのが4月上旬で、この頃になると一気に春めいてきます。新緑の中、黄・ピンク・紫に彩られた草原で野草鑑賞が楽しめる4、5月は最高平均気温が20℃以上に。晴天が続く日も多くお出かけにぴったりです。日中は長袖シャツで過ごせますが、日が暮れると最低気温が10℃以下になる日も多いので、厚手のカーディガンや保温性の高いウインドブレーカーなどを携帯すると安心です。

阿蘇市・九重町の夏(6~8月)の気温・服装について

山肌をピンクに染めるミヤマキリシマ山肌をピンクに染めるミヤマキリシマ

夏山登山で人気のくじゅう連山の「くじゅう山開き」は6月。見頃を迎えた低木のツツジ、ミヤマキリシマで山腹が染まる絶景を目当てに多くの登山客が訪れます。気温も20.9℃と薄手のシャツで快適に過ごせる時期です。ただし、初旬には梅雨入りし、高地は天候も変わりやすいため、雨が降ると一気に気温が下がります。雨具は必ず携帯し、厚手のパーカーや防水・撥水機能のあるウインドブレーカーを用意しておきましょう。
7、8月の平均気温は26℃。高地ほど涼しく高原の風が気持ち良く感じますが、日差しは強いため日焼け止めや帽子が必要です。標高約400m地点で最高平均気温は30℃以上。真夏日も多く、半袖で十分です。
夏の阿蘇市・九重町はアウトドアが盛ん。登山にトレッキング、川遊び、キャンプ、天体観測、冷泉で湯あみなど、大自然を満喫できます。

阿蘇市・九重町の秋(9~11月)の気温・服装について

錦絵巻のようなくじゅう連山錦絵巻のようなくじゅう連山

9月は昼夜の気温差が15℃以上を超えることもあるほど寒暖差が大きくなります。平均気温は21.4℃。中旬には最低気温が15℃以下の日が増え肌寒く感じます。初旬の日中は薄手の長袖シャツ、中旬はトレーナーなどを、夜はジャケットやニットカーディガンなどがあると快適に過ごせます。
紅葉は10月上旬から。山頂付近から色づき、1カ月かけて裾野へ降りていきます。紅葉の名所「九酔峡(きゅすいけい)」が錦色に染まるのは10月下旬。草原・湿地地帯は11月になると、すすき野原や草紅葉(くさもみじ)が広がり、牧場では黄金色の草を「あか牛」が食む風景を楽しめます。
紅葉時期の平均気温は10月が14.6℃、11月は9.2℃と徐々に本格的な寒さに。10月でも夜は冷え込むので、裏地の付いたコートやストールなど、11月と同様の初冬の服装で出かけるのがおすすめです。

阿蘇市・九重町の冬(12~2月)の気温・服装について

九重森林公園スキー場九重森林公園スキー場

阿蘇山やくじゅう連山で初雪を観測するのは例年11月中旬。12月になると「草千里」、「久住高原」などでは50cm以上積雪し、高原エリアは銀世界に。スキー場がオープンし、多くの人でにぎわいます。平均気温は5.5℃、最低気温はマイナスになる日もあるので、保温性の高いインナーにセーター、ダウンジャケットなど真冬仕様で出かけましょう。
底冷えのする1、2月は、最低平均気温が-3.1℃、平均気温が3℃台まで下がります。1月下旬~2月下旬は、花火大会や氷フェスタ、雪合戦など、九重町ではイベントが盛りだくさん。国立公園内の名湯を楽しむのも冬の醍醐味です。
車で行く場合は、必ずスノータイヤかチェーンの装備をし、外に出るときは、しっかりと防寒対策を行いましょう。