自然を感じる軽井沢の美術館
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浅間山麓の多様な生態系が育む、自然豊かな軽井沢。身近にある自然の風景を生かし、自然と一体化した美術館も多く、心を落ち着けてアートをゆったり楽しむ環境としても優れています。軽井沢の自然を感じる5館をご紹介します。

ペイネ美術館

館内は大きな部屋をメインに、小部屋が3つあり、展示スペースになっている館内は大きな部屋をメインに、小部屋が3つあり、展示スペースになっている

「ペイネの恋人たちシリーズ」で有名なフランスの画家「レイモン・ペイネ」の作品を展示する国内で唯一の美術館。
ペイネの絵は鳥や動物をはじめ自然をモチーフにしたものが多く、そこに愛や平和のメッセージが込められた、優しさや温もりのある作風が世界中で親しまれています。
建物は建築家アントニン・レーモンドが1933年(昭和8年)に私宅として建てたもの。現在では軽井沢の文化遺産になっていて、メルヘンチックなペイネの絵の世界にピッタリ。館内を歩くとミシッミシッと音がして、風情があります。
吹き抜けのある大きな部屋をメインに3つの小部屋があり、テーマに沿った原画やリトグラフ(版画)、ポスターなどの作品が展示されています。

ペイネの絵の世界にマッチした素敵な美術館

ショップスペース。ポストカードなど「ペイネの恋人たちシリーズ」グッズを販売ショップスペース。ポストカードなど「ペイネの恋人たちシリーズ」グッズを販売

ショップスペースには「ペイネの恋人たちシリーズ」のポストカードや絵画シート、クリアファイルなどが充実。
絵画シートは気に入った絵と額を組み合わせて選べるもので、自分用に買う人が多いのですがプレゼントにも喜ばれます。また、フランス直輸入の「ペイネワイン」などもあり、毎年新しいグッズを楽しみにしているリピーターも少なくありません。企画展は年に3回ほど。何度来ても楽しめる工夫がされています。
美術館を一歩外に出ると、美しい自然が目に入ります。外のベンチに座って川を見ながらおしゃべりしたり、池にいる鴨たちを眺めたり、ゆったりした気持ちでくつろげます。まるでペイネの絵の世界に入ったかのような、素敵な美術館です。

店舗情報

ペイネ美術館

ペイネ美術館
  • URL:http://www.karuizawataliesin.com/look/peynet
  • 住所:長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉217 軽井沢タリアセン内  MAP
  • アクセス:しなの鉄道線中軽井沢駅から徒歩約40分
  • 営業時間:9:00~17:00
  • 定休日:不定休(冬季休業あり。詳しくはホームページを参照)
  • 入館料:大人900円 小中学生500円(軽井沢タリアセン入園料含)
  • TEL:0267-46-6161
  • 駐車場:有料

軽井沢現代美術館

奥行き50mのメイン展示室。森に囲まれた緑あふれる場所にある奥行き50mのメイン展示室。森に囲まれた緑あふれる場所にある

森の中にある緑あふれる美術館。「草間彌生」「村上隆」「奈良美智」「ロッカクアヤコ」など、海外でも注目される日本人アーティストの作品をコレクション、展示しています。
館内は奥行き50mの1階メイン展示室と、2階の企画展示室とギャラリーに分かれています。常時20名以上の作家の作品を展示し、平面作品のほか彫刻などの立体作品も鑑賞できます。
2階ギャラリーはおもに展示販売を目的にしたスペース。東京・神保町の画廊『海画廊』が運営するため、ミュージアムショップとは少し違い、画廊で扱う絵を販売しています。

アットホームな雰囲気で居心地がいい空間

ミュージアムショップ内のテーブルではお茶とお菓子のサービスがあるミュージアムショップ内のカフェコーナーではお茶とお菓子のサービスがある

作品を鑑賞している時も野鳥の声や緑に癒され、広い空間でゆったりと過ごすことができます。ミュージアムショップでは、アーティストの作品をモチーフにしたグッズ、オリジナルトートバッグなどを販売。「草間彌生」のてぬぐいやマスキングテープ、携帯ストラップなどが売れ筋です。
また、ショップ内には大きな木のテーブルがあり、そこで紅茶やリンゴジュースなどのサービスがあるのも嬉しいところ。とてもアットホームな雰囲気で居心地が良く、ついつい長居してしまう美術館です。

店舗情報

軽井沢現代美術館

軽井沢現代美術館
  • URL:http://moca-karuizawa.jp
  • 住所:長野県北佐久郡軽井沢町大字長倉2052-2  MAP
  • アクセス:しなの鉄道中軽井沢駅から徒歩約25分
  • 営業時間:10:00~17:00
  • 定休日:火曜・水曜(GWと夏期は無休、11月下旬~4月中旬は冬季休館)
  • 入館料:大人1,000円 65歳以上&大高生800円 中小生500円 未就学児無料(入館料にはお茶とお菓子のサービスが含まれています)
  • TEL:0267-31-5141
  • 駐車場:無料

軽井沢千住博美術館

自然の地形を生かして設計された開放的な展示空間。軽井沢の自然と一体化している自然の地形を生かして設計された開放的な展示空間。軽井沢の自然と一体化している

世界的に注目を浴びる日本画家「千住博」の作品を鑑賞できる美術館。代表作である「滝」をはじめ、常時50点ほどを展示しています。
約3,000坪の敷地には、150種類以上の植物を約6万株ほど植えたカラーリーフガーデンがあり、季節によってさまざまな草花が楽しめます。
建物は金沢21世紀美術館の設計に携わった建築家、西沢立衛氏が担当。もともとあった地形の傾斜を生かしたフロアーは、エントランスから奥に向かう時に、坂道を歩くような不思議な感覚を覚えます。
また、ガラスに囲まれた小さな中庭がいくつかあり、自然の光が差し込み、森の中を歩いているように感じられることも。晴れの日には光量が多く、曇りの日には空の灰色が絵画に反射するなど、軽井沢の自然と一体化した作品を鑑賞することができます。

ショップやカフェなど併設施設も充実

オリジナルグッズや著書など多彩な品揃えのミュージアムショップオリジナルグッズや著書など多彩な品揃えのミュージアムショップ

敷地内には美術館のほか、ギャラリーやミュージアムショップ、老舗ベーカリー「ブランジェ浅野屋」によるベーカリー・カフェも併設。絵の鑑賞後に、おいしいパンとコーヒーでくつろげます。
ミュージアムショップではオリジナルグッズや著書などを販売。ポストカードやクリアファイルが人気です。また、鹿をモチーフにしたオリジナルグッズもありますが、これは千住氏自身が滝を探していた時、森で出会った鹿がモデル。「星のふる夜に」という絵本でも登場します。この絵本は文字がなく、読み手がストーリーを想像して読み進められる画期的な本。原画の感動を自宅でも楽しめます。

店舗情報

軽井沢千住博美術館

軽井沢千住博美術館
  • URL:http://www.senju-museum.jp/
  • 住所:長野県北佐久郡軽井沢町長倉815  MAP
  • アクセス:しなの鉄道中軽井沢駅から徒歩約25分
    ※軽井沢駅・中軽井沢駅からのバスルートもあり。詳しくはホームページでご確認ください。
  • 営業時間:9:30~17:00 ※入館は16:30
  • 定休日:火曜日(但し、祝日の場合と、GW、7~9月は開館)
    冬期休館:12月26日より2月末日
  • 入館料:大人1,200円 大高生800円 中学生以下無料
  • TEL:0267-46-6565
  • 駐車場:無料

小さな美術館 軽井沢草花館

希少な植物の絵も多く展示されている。背景に色がついているのが油絵希少な植物の絵も多く展示されている。背景に色がついているのが油絵

軽井沢の草花を愛し、描き続けた画家「石川功一」の個人美術館。軽井沢に自生する草花約950種、3,000枚のスケッチや油絵を所蔵し、その季節に合った草花の絵を展示しています。
軽井沢は標高差もあり、森林や草原、湿原もある多様な生態系に恵まれた場所。「石川功一」が2007年に永眠するまで、鉛筆と水彩のスケッチ道具を持って山に登り、草花の姿をありのままに描くため、すべてその場で色付けをしました。
特に浅間山周辺で咲いている「ユウスゲ」は夏の花で、別名「アサマキスゲ」。石川氏が「軽井沢らしい花」として好んで描いており、名前のように夕方になると美しい花を咲かせます。

軽井沢の希少な植物の絵を多数展示

草花のポストカード1枚86円。10枚以上の場合は1枚64円草花のポストカードは多くの種類が揃う。1枚86円。10枚以上の場合は1枚64円

1階と2階に展示スペースがあり、2階では水彩と油彩合わせて約30点を展示。「エンビセンノウ」「カルイザワツリスゲ」「ハナヒョウタンボク」「アズマギク」など、開発が進んだ軽井沢ではほとんど見られなくなった希少な植物の絵も所蔵し、貴重な資料にもなっています。
1階ではおもに水彩画スケッチを展示するほか、オリジナルグッズも販売。ポストカードが一番好評で、クリアファイルや便箋もあります。
軽井沢の草花を優しく見守りながら、繊細なタッチで描き続けた「石川功一」。ふだん、私たちが忘れている「小さな草花」たちの愛らしさを新たに発見できる、心に響く美術館です。

店舗情報

軽井沢草花館

軽井沢草花館
  • URL:https://www.kusabana.net
  • 住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢東19-40 MAP
  • アクセス:軽井沢駅から徒歩8分
  • 営業時間:10:00~17:00
  • 定休日:火曜(8月は無休、11月下旬~4月下旬まで冬季休館)
  • 入館料:500円(小学生以下無料、障害割引、団体割引あり)
  • TEL:0267-42-0716
  • 駐車場:無料

軽井沢ニューアートミュージアム

軽井沢ニューアートミュージアム 1階のギャラリーは入場無料。カフェ&レストランもあります。

軽井沢駅から続く、目抜き通り沿いの美術館。銀座の「ホワイトストーンギャラリー」が運営し、「草間弥生」をはじめ、国内外で活躍する現代アート作家の作品を展示しています。
1階にはギャラリーやブックカフェがあり、どちらも入場無料。観光ついでに訪れる人も、気軽に入れる場所になっています。また、2階は企画展やグループ展を頻繁に開催。「向井修二」によるインスタレーション(空間と共に表現するアート)「記号化されたトイレ」があり、実際に入って使用することができます。

軽井沢土産にもなるアートグッズ

ブックカフェ 1階のブックカフェ。カフェで購入した飲み物を持ち込んでリラックスできる。

ぜひ、立ち寄りたいのがブックカフェ。1万冊に近い本が並ぶほか、「ムンク」のアイストレーや名画のペーパーナプキンなど、アート作品にちなんだグッズ、うつわ作家やガラス作家の作品なども販売しています。軽井沢の作家が多いのも特徴的で、おしゃれなアートグッズはちょっと変わった軽井沢土産にもなります。
また、ショップの一部を「チャレンジウォール」とし、ギャラリーでの実績がない作家たちの登竜門的なスペースもあります。有名無名のさまざまな作家の作品があるので、時間をかけてゆっくり目を通したいところです。

店舗情報

軽井沢ニューアートミュージアム

軽井沢ニューアートミュージアム
  • URL:http://knam.jp
  • 住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1151-5 MAP
  • アクセス:軽井沢駅から徒歩8分
  • 営業時間:10:00~17:00(7~9月は18:00まで)
  • 定休日:火曜(8月は無休・火曜日が祝日の場合、翌日が休館)
  • 入館料:1階ギャラリーとミュージアムショップは無料、2階企画展示スペースは有料
  • TEL:0267-46-8691
  • 駐車場:無料
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