大町で楽しめる体験スポット5選。郷土料理から紙すき、香り作りまで
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北アルプス山麓に位置する長野県大町市には、たっぷりの日差しと冷涼な気候、清らかな水に恵まれた風土により、古くから育まれてきた歴史と文化があります。蕎麦におやき、味噌、凍(こお)り餅といった郷土食から、伝統工芸である和紙、緑豊かなガーデンでのアロマ作りまで。初めてでも楽しめて心が豊かになる、おすすめの体験スポットをご紹介します。

いろり屋やさか「そば打ち体験」「おやき作り体験」

地粉で打つ蕎麦と、信州ならではのおやき作りに挑戦

生地を延ばし、具材の野沢菜たっぷり包んでおやきに生地を延ばし、具材の野沢菜たっぷり包んでおやきに

蕎麦の名産地、大町市八坂地区にある古民家を改装した体験館。ここでは八坂産のそば粉を使って二八そばを作る「そば打ち」と、信州の郷土食である「おやき作り」が体験できます。そば打ちは、そば粉と小麦粉、水で生地を練り、のし棒で薄く延ばして切るところまで。おやきは、小麦粉と水で生地を作って寝かせ、用意された具材を包んでホットプレートで焼き上げます。時間がない場合は、包むところから始めることも。どちらもスタッフが丁寧に教えてくれるので、初心者でも楽しく体験できます。

自分で作った蕎麦やおやきの味は格別

体験で作ったおやきはその場で焼いて味わえる。蕎麦は持ち帰って実食を体験で作ったおやきはその場で焼いて味わえる。蕎麦は持ち帰って実食を

そば打ち体験の所要時間は1時間〜1時間30分。自分で打った蕎麦は自宅に持ち帰って、茹でたてをぜひ味わってみましょう。コシの強さと豊かな風味が楽しめます。おやき作りは、実食を含め、2時間30分〜3時間。包むのが難しいおやきは、多少生地が厚い部分があってもご愛嬌。焼きたての香ばしい生地に、味噌味の具材がよく合います。具材は野沢菜やナス、タマネギなど季節の野菜を使用。1人3個作れるので、その場で食べきれない場合は自分へのお土産に持ち帰れます。

店舗情報

いろり屋やさか

いろり屋やさか
  • URL:http://www.kanko-omachi.gr.jp/foods/2017/03/post-12.php
  • 住所:長野県大町市八坂1135 MAP
  • アクセス:JR信濃大町駅から車で約15分
    バス:JR信濃大町駅からバス乗車、「八坂支所前」下車徒歩約2分
  • 営業時間:体験10:00〜15:00
  • 定休日:木曜
  • 対象年齢:小学生以上
  • 料金:そば打ち体験、おやき作り体験 各2,750円
  • TEL:0261-26-2625
  • 駐車場:無料
  • 備考:体験は希望日の3日前までに電話で要予約(そば打ち体験は4名~、おやき作り体験は1名~)

ラ・カスタ ナチュラル ヒーリング ガーデン「アロマ体験」

好みの精油を調合して、自分だけのオリジナルの香り作り

好きな香りを選ぶのも楽しい。調合次第で様々な香りに好きな香りを選ぶのも楽しい。調合次第で様々な香りに

ナチュラル化粧品ブランド「ラ・カスタ」の製造工場がある広大なガーデン。四季折々の花と樹木、水辺に癒される庭園は、1日100名限定の予約制でゆったり散策が楽しめます。園内の「アロマ体験工房」では、天然のハーブや果物の香りを組み合わせ、オリジナルのアイテム作りが可能。例えばルームスプレーは、季節の香りを含めた10種類以上のエッセンシャルオイルから好きな香りを選び、計20滴になるように調合。無水エタノールに溶かし、北アルプスの雪解け水を加えると、世界にひとつだけの香りが出来上がります。

お気に入りの香りを普段の生活に取り入れて

ルームスプレー、アロマペンダントともに、所要時間15~20分と手軽に体験できるルームスプレー、アロマペンダントともに、所要時間15~20分と手軽に体験できる

完成したルームスプレーは、ガラス容器に入れ替え、ラベルにレシピと日付を入れてお持ち帰り。スプレーするたび、自分だけの香りで部屋が満たされます。この他体験では、オイルトワレ(香油)、バスオイル、身につけるとやさしく香るアロマペンダントなども作れます。
体験の前後には、美しく手入れされたガーデンを散歩し、草花に囲まれたガゼボ(西洋風あずまや)やカフェで一休み。カフェではパラソルのテラス席で、豊かな緑と花を愛でながら、焼き菓子やドリンクなどが味わえます。

店舗情報

ラ・カスタ ナチュラル ヒーリング ガーデン

ラ・カスタ ナチュラル ヒーリング ガーデン
  • URL:https://www.lacasta.jp/garden
  • 住所:長野県大町市常盤9729-2 MAP
  • アクセス:JR信濃大町駅から車で約12分、JR安曇沓掛(あずみくつかけ)駅から徒歩約5分
  • 営業時間:10:00~16:00(最終入園15:00) 5~9月~17:00(最終入園16:00)
  • 定休日:水曜(祝日の場合は営業、翌日休み)※冬期(11月上旬~4月中旬)休園
  • 対象年齢:小学生以上
  • 料金:入園料 大人1,000円、小・中学生500円
    香りの手作り体験 各1,000円(アロマペンダントのみ1,800円)
  • TEL:0261-23-3911
  • 駐車場:無料
  • 備考:ガーデンの入園はHPまたは電話で事前予約制、体験は来園後に申し込み
    体験の詳細はHPで要確認

美麻高原蔵「味噌の手作り教室」

高原に立つ「マルコメ」の味噌蔵で、味噌作りを体験

材料は、一晩水に浸けて蒸した大豆、塩、米糀、種味噌。所要時間は1時間ほど材料は、一晩水に浸けて蒸した大豆、塩、米糀、種味噌。所要時間は1時間ほど

標高約1,000m、昼夜の寒暖差が大きい大町市の美麻高原に、味噌でおなじみのマルコメ株式会社の蔵が立っています。2棟のうちひとつは、自社で仕込む味噌を天然熟成させる蔵。もうひとつの蔵では、楽しみながら味噌作りが学べる「味噌の手作り教室」を行っています(要事前予約)。長野県産大豆をペースト状になるまで手で潰し、塩、糀、種味噌を混ぜ合わる。仕込みまでを体験。持ち帰ったら常温で保管し、暑い時期は1~2カ月、寒い時期は4~6カ月熟成させれば食べ頃です。

味わい深い熟成味噌を食べ比べ

体験後はぜひ味噌の食べ比べを。所要時間はプラス30分ほど体験後はぜひ味噌の食べ比べを。所要時間はプラス30分ほど

味噌の手作り教室の予約時に一緒に申し込んでおけば、無料で「味噌の食べ比べ教室」にも参加できます。熟成期間の異なる味噌を食べ比べると、仕込んで2カ月の味噌は、淡い色合いであっさりとした味わい。2年、3年と熟成が進むと、旨みが増し、ほのかな酸味を感じるなど、風味の違いが感じられます。また、2年熟成と3年熟成の味噌を使った味噌汁の飲み比べもできます。
蔵には、味噌を仕込む木樽などを展示したエリアや、熟成味噌の量り売りを行う物販エリアも。いずれも教室の参加者だけに開放されているため、ゆったりと巡れます。

店舗情報

美麻高原蔵

美麻高原蔵
  • URL:https://www.marukome.co.jp/miasa/
  • 住所:長野県大町市美麻8787-3 MAP
  • アクセス:箱JR信濃大町駅から車で約15分
    バス:JR信濃大町駅からバス乗車、「木崎湖入り口」または「新行(しんぎょう)」下車徒歩約10分
  • 営業時間:体験10:00~、13:00~、15:00~
  • 定休日:月曜、年末年始
  • 対象年齢:4歳以上
  • 料金:味噌の手作り教室1,000円、4歳~中学生500円
  • TEL:0120-060-070
  • 駐車場:無料
  • 備考:体験は希望日の3日前17:00までに専用HPまたは電話で要予約

信州松崎和紙「紙すき体験」

天然の草木をすき込んだ和紙作りに挑戦

自然の色合いが美しい草木を、すいた紙の上にのせていく自然の色合いが美しい草木を、すいた紙の上にのせていく

平安時代中期、国宝「仁科神明宮」に奉納したのが始まりといわれる大町市社松崎地区の和紙。その後、紙すきの技術は農家の副業として発展し、かつては信州の特産品として全国各地で愛用されるほどになりました。創業90年を迎えたこの店では、現在、大町で唯一の紙すき職人として3代目店主が活躍。地元の良質な水を豊富に使い、自然の草花をすき込んでいるのが特徴です。「紙すき体験」では、そんな天然の草木の葉や花を使った、優しい色合いの和紙作りが楽しめます。

大町の豊かな自然を感じる和紙のポストカードが完成

2時間以内なら何枚すいてもいいのがうれしい。4~5枚作る人が多いそう2時間以内なら何枚すいてもいいのがうれしい。4~5枚作る人が多いそう

入門コースで作れるのは、ポストカードサイズの和紙。まずは紙の原料が入った水槽にすき枠を入れ、前後左右に動かして、厚さを調整しながらすいていきます。地元の山で採取したという10種類以上の草花を自由に配置したら、再度水槽にくぐらせて紙をすき上げます。店主の優しい手ほどきで、初めてでも素敵な1枚が作れます。完成品は持ち帰って、家の窓ガラスなどに貼って自然乾燥させれば出来上がり。この他、うちわやコースター、キャンドルスタンドが作れるコースなどもあります。

店舗情報

信州松崎和紙

信州松崎和紙
  • URL:https://www.shinshu-matsusakiwashi.com
  • 住所:長野県大町市社松崎6562 MAP
  • アクセス:JR信濃大町駅から徒歩約10分
  • 営業時間:8:00~17:00 ※体験9:00~
  • 定休日:不定休
  • 対象年齢:6歳以上
  • 料金:紙すき体験1,000円~
  • TEL:0261-22-0579
  • 駐車場:無料
  • 備考:体験は希望日の朝までに電話、または2日間前までにHPで要予約(2名~)

創舎(そうしゃ)わちがい「郷土料理 お料理体験」

人気の郷土料理店で、大町の食文化をおいしく学ぶ

保存食の「凍(こお)り餅」を衣にした「さつまいもの凍り餅揚げ」の調理風景保存食の「凍(こお)り餅」を衣にした「さつまいもの凍り餅揚げ」の調理風景

大町駅前本通りに立つ、築130年ほどの重厚な建物。室町時代から続く庄屋の屋号を店名に掲げた食事処です。ここでは郷土の食の魅力を伝えようと、毎週水曜に「お料理体験」を開催しています。プライベートキッチンで料理人が丁寧に教えてくれるのは、「わちがい」で大切にしている出汁の取り方と、その出汁をもとにした麺つゆの作り方。また、大町特産「凍り餅」や中山高原で採れる「菜の花オイル」といった地元産の食材を使用し、発酵食をはじめとする大町の食文化を学びながら体験できます。

作った料理を和食膳で優雅に味わう

季節の食材満載の人気メニュー「茂吉膳」でランチ。メインはわちがいオリジナルの生麺「ざざ」か黒豚丼が選べる季節の食材満載の人気メニュー「茂吉膳」でランチ。メインはわちがいオリジナルの生麺「ざざ」か黒豚丼が選べる

体験の後はランチタイム。信州北部の冠婚葬祭に欠かせない海藻食品「えご」など、体験メニューを含む「茂吉膳」が味わえます。「わちがい流だし」の麺つゆでいただくのは、大町地方の方言で麺類を指す「ざざ」。長野県産小麦100%で作る生麺は、コシの強さと豊かな風味が楽しめます。
体験から食事まで、所要時間は2時間30分。ランチで訪れるだけでなく、調理を体験することで、大町の風土と味をより深く知ることができます。体験した料理はレシピがもらえるので、自宅でもぜひ再現してみましょう。

店舗情報

創舎(そうしゃ)わちがい

創舎(そうしゃ)わちがい
  • URL:https://www.wachigai.com
  • 住所:長野県大町市上仲町4084 MAP
  • アクセス:JR信濃大町駅から徒歩約10分
  • 営業時間:10:00~16:30(L.O.) ※体験は12~4月の水曜11:30~14:00
  • 定休日:火曜、第4月曜
  • 対象年齢:11歳以上
  • 料金:郷土料理 お料理体験 8,500円(昼食代込み)
  • TEL:0261-23-7363
  • 駐車場:無料(商店街駐車場)
  • 備考:体験は1日1組(1~6名)限定、詳細・予約についてはHPで要確認
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