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【星のや竹富島】島の命草を継承する「命草畑」を作ります

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沖縄県・竹富島にある滞在型リゾート「星のや竹富島」は、島の命草文化を継承するため、6月29日に施設内の畑で約100平米の「命草畑(ぬちぐさばたけ)」を作ります。命草畑で育てる作物は、島の人々の健康を古くから支えてきた植物「命草」です。かつては、干した命草で淹れた茶を毎日飲んで病気を予防するなど、命草は健康に暮らす上で欠かせないものでした。しかし現在では、島の農業人口の減少に伴い、命草にまつわる文化は薄れ、命草について知る人も少なくなってきています。
命草にまつわる文化を次世代へ継承するため、竹富町立竹富小中学校の子どもたちと一緒に植え付けを行います。植え付けの前には、生まれも育ちも竹富島の新田初子(にった はつこ)氏と子どもたちが、集落で命草探しを行う予定です。*1
*1当日のスケジュールや内容は、島の祭事等により変更になる可能性があります。

背景
竹富島は観光業や流通の発展に伴い、かつては主産業であった農業に携わる方々が減ってきています。星のや竹富島では、失われつつある島の畑にまつわる文化継承に貢献するため、施設内に畑を作り、島特有の作物を育てる「畑プロジェクト」を2017年に開始しました。その一環として、今年は島で重宝されてきた命草を育てます。
畑プロジェクトでは、竹富島に伝わる芋や、竹富島最大の祭事「種子取祭」に欠かせない粟、島でかつて豆腐作りに使っていた「クモーマミ(小浜大豆)」の復興に取り組んできました。これらに引き続き、2019年からは命草を育てます。

命草の植え付け

竹富町立竹富小中学校の子どもたちと、6月29日に施設内の畑で命草の植え付けを行います。当日植え付けるのは、風邪の時に煎じて飲まれていたシーショ(赤紫蘇)や、虫刺されや傷の患部に汁を搾って塗られていたハンダマなどです。
かつては先人たちの知恵により生活の様々な場面で重宝され、集落の各家々の庭でもよく育てられていた命草。しかし現在は庭で育てる人や、命草について知る人も少なくなり、島の暮らしと命草の関わりが薄れてきています。この失われつつある命草との関わりを継承するために、島の次世代を担う子どもたちと一緒に植え付けを行う予定です。

命草探し
竹富島で生まれ育った新田初子氏と一緒に、竹富小中学校の子どもたちが集落内の命草を探しながら散策します。新田氏から、命草が昔どのように使われていたのかなどの話を聞きながら集落内の命草を探す予定です。
この体験を通して、子どもたちがかつては島民の暮らしに根付いていた命草が減ってきている現状を知り、命草を島に残していく必要性を感じ、植え付けを行う意味を考えるきっかけとなることを目指しています。

島の文化継承に努める 新田 初子氏

新田氏は、島に5人いる神司*2(かんつかさ)の一人で、祭事が年間20以上もある竹富島で重要な役割を担っています。近年では、島の文化継承のための活動にも精力を注がれています。そのひとつが、子どもたちを対象にしたお話会です。新田氏は、竹富島で生まれ育ったからこそわかる文化などを自身の言葉で次世代に語り継いできました。「できることは何でも全部やってきたさ。何もない竹富島だからこそ、自分たちで工夫して暮らしてきたのよ。」とおっしゃるその言葉どおり、島ならではの生活の知恵や文化を知る方です。
*2神に仕え、神と人との間を取り持ち、祭事を司る人のこと

今後の予定
植え付けた命草は、11月末に竹富小中学校の子どもたちと収穫します。収穫後には、ランチで命草を使用したコース料理を星のや竹富島で振舞います。ランチには、新田初子氏をはじめとする日頃お世話になっている島の方々を招待する予定です。
また、冬限定のダイニングコンセプト「島テロワール」の今期のメニューは、命草を使用した構成で、フレンチのコース料理をお客様に提供します。
その後は、3年かけて命草54種を施設に揃え、島の命草文化の継承に貢献していきたいと考えています。島全体で文化を継承するため、施設で育てた命草を島の方々や保育所、小中学校にも提供します。
<スケジュール>
2019年 6月29日 命草探し、植え付け
11月末 収穫、命草ランチ
12月 島テロワール提供開始
2021年冬頃 命草54種を施設に揃え、島に提供

【参考】「畑プロジェクト」の取り組み
■竹富島に伝わる芋の継承
2017年10月 施設内の畑で芋の植え付け
2018年 3月 初めての芋の収穫
12月 冬限定のダイニングコンセプト「島テロワール」にて冬が旬の芋を使ったメニューを提供
その後の取り組み:現在も定期的に芋の植え付けと収穫を行っています。

■粟を種子取祭へ奉納
2017年10月 施設内の畑で粟の種まき
2018年 9月 収穫し、星のや竹富島で育てた粟を初めて島へ奉納
10月 星のや竹富島で育てた粟を島最大の祭事「種子取祭」で使用
2019年 7月 粟の種まき(予定)
10月 星のや竹富島の粟を島へ奉納(予定)
その後の取り組み:2019年以降も毎年、施設内で育てた粟を種子取祭へ奉納していく予定です。

■クモーマミ(小浜大豆)の復興
2019年 1月 沖縄県立八重山農林高校からクモーマミの種を譲り受ける
2月 施設内の畑で島の子どもたちと、クモーマミの種まき
5月 竹富小中学校の子どもたちとクモーマミの収穫
6月 島の方々へ日々の感謝の気持ちを伝える年に一度のイベント「集落の日」に、
竹富小中学校の子どもたちと、クモーマミの豆腐作り
その後の取り組み:竹富小中学校や島の方々などへも譲り渡し、島全体で復興させていく予定です。

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