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大自然の中でグランピングを楽しもう。What′s Glamping? 「グランピング」という言葉をご存知でしょうか? 今、全世界で注目を集めている新しいアウトドアのスタイルです。この特集では、グランピングの歴史や実際の体験記、星野リゾート流グランピングの定義をご紹介いたします。大自然の中でグランピングを楽しもう。What′s Glamping? 「グランピング」という言葉をご存知でしょうか? 今、全世界で注目を集めている新しいアウトドアのスタイルです。この特集では、グランピングの歴史や実際の体験記、星野リゾート流グランピングの定義をご紹介いたします。

星野リゾート流グランピングの定義星野リゾート流グランピングの定義

文 / 星野佳路文 / 星野佳路

グランピングとは、「優雅な」といった意味の”glamorous”と”camping”を合わせた造語で、 贅沢にアウトドアを楽しむ新しいリゾートスタイルをいいます。
「星のや富士」は、日本初のグランピングリゾートとして、欧米でのスタイルを踏襲しながら、 四季折々の豊かな自然を生かした日本独自のグランピングを追求しています。

スタイルに幅はありますが、星野リゾートが考える、グランピングに必要な要素は以下の4つ。

四季を感じる星のや富士の滞在四季を感じる星のや富士の滞在

広大な森の中に佇む「星のや富士」では、季節に合わせた滞在をお楽しみいただけます。
春には満開の桜、新緑から緑が濃さを増し、紅葉の景色へ。やがて、真白き雪の山々。
大自然を楽しみつくす 贅沢な「グランピングリゾート」で、ごゆっくりお寛ぎください。

グランピングの歴史グランピングの歴史

グランピングの歴史はルイ・ヴィトンから始まった。 文/吉村司

グランピングの歴史はルイ・ヴィトンから始まった。

文/吉村司

グランピングとは「グラマラス」と「キャンピング」を合わせた造語。贅沢にキャンプを楽しむ新しいアウトライフ・スタイルの提案だが、そのスタイルはキャンプだけにとどまらない。ホテルライフも含めた新しいリゾート・スタイルの提案でもあるのだ。

グランピングは決して最近沸き起こったブームではない。その歴史は19~20世紀初頭までさかのぼる。時はヨーロッパの列強が世界中に植民地を広げていった時代。イギリス、フランス、イタリア等の貴族たちは植民地に統治者として赴任する際に、ルイ・ヴィトン等ラグジュアリーブランドの大型トランクに自らの宮殿から生活用品、インテリア、洋服を一式梱包。大型船に何百というトランクを積み込んででかけた。赴任地に総統府等という名の「宮殿」を建てるまでは、テントで生活するとしても、そこは限りなく宮殿の空間と快適さが求められた。

そんな歴史的な文化が欧米には色濃く残り、20世紀の後半には、銀幕のスターたち、作家、ファッションデザイナーたちが、同じようにロンドン、パリの生活を、地中海の孤島や、アルプスの山の中に求めた。そう、グランピングとは「自然の中に都会の快適空間をいかに持ち込むか?」。かつては限られた階級社会の人々のラグジュアリーなライフスタイルだったが、今それが我々庶民にも「グランピング」というスタイルで楽しめるようになったのだ。

星野リゾート代表 星野佳路が旅した世界のグランピング星野リゾート代表 星野佳路が旅した世界のグランピング

文/星野佳路文/星野佳路

世界のグランピングをご紹介します世界のグランピングをご紹介します

グランピングとの出会いグランピングとの出会い

はじめてのグランピングは1986年に行ったアメリカにある山脈国立公園で体験した。その頃はグランピングという言葉は無かったけれど、今思うとあれはグランピングだった。駐車場に集合し、そこから部屋まで3時間かけて歩いたんだ。最初は雨で、途中で雪になってとても寒かったけれど、着いてから食べた夕食はなんだったか思い出せないんだけどすっごい美味しかったな。

焚き火にワイン 砂漠で過ごすロマンチックな夜焚き火にワイン 砂漠で過ごすロマンチックな夜

メキシコの広大な砂漠で体験したグランピングは施設にワイナリーを併設していたんだけど、キャビンのテラスでガンガン火を焚いて、砂漠を眺めながらぼーっとしながらそこで造ったワインを飲むのは贅沢な時間だったな。火はすごく大事だよね。火って不思議で、火を焚くとみんなそこに集まってくるし、ほっとする。火を見ている時は集中力が増すというか、その瞬間は、自分の祖先が縄文人だなあと実感する瞬間だよね(笑)

世界最古の国立公園でスリリングな滞在!?世界最古の国立公園でスリリングな滞在!?

世界最古の国立公園にあるグランピングもおもしろかった。
この地域はヒグマが出るから、チェックインする時に食べ物がないかチェックされて、お菓子なんかも全て没収される。
部屋はラグジュアリーなテント形式で、ベッドは下に隙間があってヒグマは入れないけど、人間はそこに潜って逃げられるようになってたんだよ(笑)熊の注意を促す様々なインフォメーションも充実していた(笑)
ダイニングもすごい離れた場所にあって夜間は完全閉鎖だったんだけど、そこで出されたバッファローはよく覚えている。味はラムに近かったかな。

グランピングについて質問してみましたグランピングについて質問してみました

Q1Q1 グランピングの魅力とはなんでしょう。

AA 大自然の中、アウトドアを感じながら過ごせるところがグランピングの魅力だと思います。キャンプの醍醐味である、外で食事したり、火で暖をとったり火を囲んだりができ、それらの準備や片付けをしなくても良く、清潔なお手洗いや洗面、お風呂などの水まわりが用意されていて、空調が効いている部屋で眠る事ができ、快適な滞在ができるところですね。

Q2Q2 世界ではどんな人々がグランピングを体験しているんでしょうか。

AA 夫婦やカップル、ファミリーと顧客層はバラバラでしたが、既存のキャンプ層ではなく、キャンプがしたいけれど衛生や不便などの理由で普段キャンプをしていない方が多かった気がします。また、旅慣れしている人や、普段体験できないものを体験したいけどラグジュアリーさは妥協したくない人たちも多く体験していらっしゃると感じました。

Q3Q3 日本のグランピングはテント形態が多い気がしますが、テント以外の宿泊形態もありましたか。

AA 高級なテントはもちろん、キャビン、ツリーハウス、トレーラー、コテージ・・・とバリエーション豊かでした。

Q4Q4 アクティビティを用意している施設はありましたか。

AA 自然の中で過ごすこと自体の爽快感、楽しさ、面白さが醍醐味だから、アクティビティが揃っているようなところはあまりなかった気がします。

Q5Q5 持っていくと、更にグランピングを楽しめるアイテムがあれば教えてください。

AA 外にいる時間を長く楽しむために、防寒具や雨具があるとより楽しめると思います。もちろん、外を味わいながらあたたかい室内で過ごせるのも魅力なんですけどね。